公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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なにかひとこと口にするたびに話題を振りまく橋下知事。
マスコミを使って安上がりに世間の注目を集める才能は、まさに天才的としか言いようがない。
橋下知事が最近ご愛用のサンドバックは教育委員会。全国学力テストひとつで当分楽しめる。

「オカンに怒られた」 橋下知事「くそ教委」今後は封印 (2008/09/09 イザ!ニュース)
 大阪府の橋下徹知事は9日、全国学力テストの市町村別結果公表に消極的な市町村教育委員会などを指した「くそ教育委員会」との発言について、記者団に「以後は使わない」と述べて封印する意向を示し、その理由を「オカン(母親)にこっぴどく怒られた」と説明した。ただ、発言自体は「自分としてはそういう意識だ。撤回はしない」と明言した。

 橋下知事は母親から「ちょっと行き過ぎだ」「子どもに悪影響を与える」と怒られたことを明かし、「表現方法はうまく考えます」と述べた。

 また、テスト結果を開示しない市町村に予算をつけないとした発言は「(市町村の)首長に確認して協議したい。おかしいと声があるのに命令するのは分権の趣旨から外れるかもしれない」と修正した。


しかしなあ、汚い言葉を封印する理由が、謝罪や反省でなくてオカンだもんな。

あんたはジャイアンか

発言を封印したとあるが、「オカン」と同レベルで語られた言葉だから、信頼性も同類だ。
案の定、その二日後には、

市町村教委事務局を「そんなやつら」 橋下知事が酷評 (2008年9月11日 朝日新聞)
 全国学力調査の市町村ごとの結果の公表を求められた大阪府内43市町村の教育長らが反発している問題で、橋下徹知事は11日の登庁時、報道関係者に「猛反発しているのは教育委員会の事務局長。全部、教員の代弁者なんですよ。そんなやつらに(公表、非公表の)権限を渡していいのか」と述べ、市町村教委事務局を酷評した。

 10日に開かれた府教委と市町村教育長らとの会合の感想を問われ、一気にまくし立てた。そのうえで、調査結果を公表するかどうかは、教育委員、首長、議会など「民主的コントロールが及ぶところ」で審議すべきだと主張した。



橋下流の一般向けアピールとしては、「能無しのくそ教育委員会が猛反発している。そんなやつらに大阪の教育を任せられない。 だから俺がやってやるんだ!!」という図式にしておくのが分かりやすいんだが、実際の現場はもちろんそんなドラマのように単純ではない。

いくら知事の発言が品性下劣だとしても、知事は知事。その役職の持つ権力は大きい。
結局は知事の言う方向に動かざるを得ないのな。教育委員会なんて悪役はれるほど強くない。
橋下知事の一連のパフォーマンスで、勘違いしている一般の方々もけっこういると思うが、
正義のヒーロー我らがトオルマンと互角に戦えるような宇宙怪獣や悪の組織じゃないのだ。

大阪府教委が市町村教委に学テ結果公表要請へ (2008/09/09 イザ!ニュース)
 大阪府の橋下徹知事が訴えている全国学力テストの市町村別データの開示。知事の主張を受け、府教育委員会は10日、市町村の教育長らを集め結果の公表を要請する。
 「公表しない市町村教委は逃げている」「そんな自治体に何かしてやる必要はない」
 事実上の強制に近い「過激発言」を繰り返す橋下知事に、市町村教委からは「越権行為ではないか」という反発の声も。両者の板ばさみとなった府教委は「強制はできないが知事の主張も伝えなければ…」と苦慮している。


悲しいけど、これ行政なのよね

文科省と相反する知事の言い分を、なんでもかんでも「仰せのとおりでございます」と受け入れるわけにもいかないので、「全面的に公表」を「各自治体の判断で公表」にやわらげるとか、板ばさみになりながら精一杯アレンジするわけだ。そのあたりのリアルな部分は、地味で面白くないので世間の関心を引かないだろうけどな。

そして結果公表後のお褒めの言葉は橋下知事が自分の功績としてかっさらい、苦情やら罵声は教育委員会が受ける。そんなグズグズの日常的展開になった頃には、知事は別の標的に吠え掛かっているだろう。

ところで、テスト結果公表の一件で見落としていたことがあったので書いておく。

学力テスト結果非公表なら予算カット…橋下知事が圧力 (2008年9月8日 読売新聞)
            (途中略)
また、東京都杉並区立和田中の前校長で府特別顧問の藤原和博さんと協力し、来年度から携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」を使った授業を行う構想を明らかにしたうえで、こうした関連事業も「公表か非公表かで、来年度予算を決めさせてもらう」と述べた。

 府教委によると、35人学級などの予算総額は知事が査定するが、認められた予算を市町村にどう配分するかは、慣例的に府教委に任されている。ただ査定で、知事が配分先を細かく指定することも可能だという。

 府教委幹部は「法的に知事の権限がどこまで及ぶかは微妙。しかし、知事の意向を無視すると、今度は府教委が報復されるのなら、無視することは難しい」と困惑している。


・・・へ? 

DSって何よDSって。
俺は開いた口がふさがらなかった。もう少しでよだれが垂れるところだった。

「公表しないとDSあげないもーん」

「あのー、誰も欲しがってないんですけど」

はい、そこのお兄さん、学習ソフトのことぐらい知ってるって。俺もDS持ってるし。
俺をそのへんの平均的なセンコーだと思ってもらっては困る(笑)
塾が専用学習ソフト作って、客寄せ大成功で子供大喜びさせてるのも知ってるよ。
みんなが知ってるDSで勉強させて、ある一場面ではすごく効果的だろうなとは思うよ。

ところで藤原校長って、また塾を公教育にとり込むのかとか突っ込みは後回しにしておいて。
IT教育だ!と騒がれて学校に大量配置したパソコンはどうするのという突っ込みも後回し。

DS買うくらいなら夜間中学に回してやってよ

その分、子供たちのためにプリント何枚か余計に作れといわれたら作るから。

大阪は、教員採用試験も人気薄で「3倍切ったら品質保証できない」と教委自らが嘆くほどだ。
その上、給料減らして全国でも最低レベルにしておいて、警備員は廃止、夜間中学も圧迫。
そして結果公表をめぐってさんざん罵声を浴びせた上で、ニンテンドーDSときた。

俺は別に、携帯ゲーム機での学習そのものを否定するわけではない。
上手に使えば良い刺激になるだろう。まあしかあし、いかにもゆとり世代のお勉強だな。
DSが話題集めになっても本道にはなれないのは、さすがの橋下知事も分かっているだろう。
ソフトメーカーや塾の利権がどうのこうのという下衆な勘繰りは、今回はやめておく。

ただ、こういうタイミングで、恫喝の材料としてでてきたDS、明らかに変。
そもそも何も脅しになっていないし、なんかこう、バランスが取れないというか、
どっか根本的な部分で間違ってやしないか?

橋下知事が、とにかく教師が嫌いで信用してないというのはひしひしと伝わってくるが、
大阪の教育をどうしたいのか、俺にはいまいちその真意が見えてこないのだ。

ひょっとしてこれ、飴と鞭のアメのつもりか? 大阪のおばちゃんが常時携帯しているアメ。
「ほれ、アメちゃんあげるから、いちいち文句言わんとちゃんとはたらくんやで!」
いや、自分がなめるアメだな。キラキラした素敵な教育改革だと思ったんだろう、きっと。


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安倍首相の教育再生会議、世間ではもう忘れられているが、たくさんのネタを投下してくれて、
おかげで俺はずいぶんと記事を書いた。
最近では大阪の橋下徹知事が、我等がヒーローとして話題を振りまいてくれている。

今回の一発目はこれ。

橋下・大阪府知事:ラジオの生放送で「くそ教育委員会」 (毎日新聞 2008年9月8日)
 大阪府の橋下徹知事は7日、全国学力テストの市町村別結果の公表を巡り、「公表するかどうかで補助に差をつけなければならない」と発言した。35人学級など教育に関する府から市町村への補助額を、市町村がテスト結果を公表するかどうかで差をつける意向だ。

 箕面市で開かれたイベントに出席後に語った。イベント中の地元FM局の公開生放送でも、学力テストの結果公表の必要性を聴衆に力説。「くそ教育委員会のメンバーが発表しないと言う。府教委に任せていては立ち行かない」と述べる場面もあった。


いやいや、橋下語録を作ったらすごいことになるな、こりゃ。

それが人の上に立つ者の言葉か?

言葉だけではない。35人学級という、俺達教師にとって喉から手が出る教育政策の補助金を、
全国テスト結果の公表という踏み絵と引き換えにしている。交換条件だ。

橋下知事「自主的に公表しないと予算つけぬ」 学力調査 (2008年9月8日 朝日新聞)

「ボクの言うこと聞かないと、予算なんか

 あげないもーん」

このワガママなガキ大将の犠牲になるのは、善良なる大阪府民の子供たちだ。生徒は人質。
教師という人種の弱みを実に鋭くえぐってくれる。

人の気持ちなど思いやる気配もない数々の発言。もはや公教育に恨みがあるとしか思えない。
こんな調子で、給料も減らされ罵倒された教委や現場教師の士気が上がるとでも思っているのだろうか。
ひょっとすると幼少時に暗い生活を送ったとか、子供時代に教師にかまってもらえなかったとか、
何かトラウマでもあるのだろうか。

なんだか心に傷を負った問題生徒のカウンセリングをしているような気分になってきた。
しかし大人だから生徒じゃないな。盗撮するから変態か(笑) いやいや、モンスターペアレント顔負けの

モンスター知事トオルちゃんだ

前菜はこれくらいにして、今回のメインはこれ。長くなるが全文引用しておく。

特集/「橋下改革で夜間中学がピンチ」 (KTVスーパーニュースアンカー 2008年7月10日放送)
夜間中学をご存知でしょうか。戦争や貧困など、様々な理由で学校に行けなかった人たちに義務教育を保障する学校です。全国に35校あるんですが、このうち3分の1にあたる11校が大阪府内に集中しています。しかし、橋下知事の財政再建策により、今、この夜間中学が窮地に立たされています。夜間中学の現状を取材しました。

「やかんちゅうがくにきてはじめててがみがかけるようになりました。」「はじめはなにもわからんかったけどべんきょうしてすこしずつよめるようになりました」。「こうつうひがなくなると学校にいけません」(手紙)。
一文字一文字心をこめて、夜間中学の生徒たちが橋下知事へ宛てた手紙です。

手紙を書いた西村恵美さん(78)。西村さんは子どもの頃、結核を患い、学校に行けませんでした。戦争や、貧困、差別・・。様々な理由で義務教育を受けられなかった人たちがこの学校に通っています。この夜間中学が今、深刻な問題に直面しています。

「全員で少しずつのがまんをお願いしたい・・」(橋下知事)。
財政再建をめざす大阪府の橋下知事が夜間中学への補助金約300万円について、今年度で1割カット、来年度には廃止する方針を打ち出したのです。

西村さんは大阪市内で一人暮らしをしています。結核を患ったのは小学校に入ってすぐです。終戦の年には、15歳。働きに出て、結局、勉強の機会を失いました。
「悔しかったのは字が書けんの、読めんの、それが悔しかった」「お父さんが、もう一ぺん、1年から行きなおせ、恵美子、とこう言った。それをほんまに行き直していたらこんな苦労してへん、そのお父さんはウチが4年の時亡くなった」(西村さん)。
補助金の削減は西村さんにとっても大きな痛手です。削減されるのは、所得が低い生徒に交通費などを支給する、「就学援助制度」です。西村さんもこの制度を使って通学しているのです。入学して7年。基礎から勉強できるクラスで、ひらがなから学び直しました。

夜間中学では、給食がでます。パンと牛乳という簡単なものですが、夜まで学ぶ生徒たちにとっては、だいじな夕食です。この給食費にあてられている、補助金も、削減されることになりました。

夜間中学に通っているのは日本人ばかりではありません。この学校では生徒の半数以上を中国からの帰国者が占めています。そのひとり、リャン・チン(梁慶)さん(57)も、就学援助を受けながら、学校に通っています。
リャンさんは枚方市の府営住宅で、中国人の妻とふたりで暮らしています。言葉が不自由なため、なかなか仕事は見つかりません。内職だけでは暮らしていけず、生活保護を受けています。リャンさんが日本に来たのは12年前です。リャンさんは、残留日本人の母と中国人の父の間に生まれました。母親は中国語が話せないために離婚させられ心を病んだ末に亡くなりました。
「日本語できないとお母さんの道をもう一回歩むと思えたから毎日学校に通って一生懸命勉強しています」。(リャンさん)

おととい、リャンさんたちは、大阪府庁を訪れました。夜間中学への補助金カットについて府議会で質疑が行なわれたのです。
「夜間中学の意義はあると思っています。知事の答弁お願いします」(自民・奴井和幸議員)。
「今回極めて厳しい財政状況であることから・・・ご理解願いたい」(橋下知事)。
橋下知事は同じ言葉を繰り返すだけでした。

ようやく手に入れた学びの場です。もう勉強をあきらめたくはありません。
今、大阪府内の夜間中学に通う生徒は1400人。その半分の700人が、補助金を利用して、学校に通っています。議会最終日までに、橋下知事は譲歩を示すのか。今夜も、学び舎に灯りがともっています。



全国の3分の1が大阪に集中って、ご存知だったろうか? 俺はそこまでとは知らなかった。
夜間中学というと、じいちゃんばあちゃんのイメージがあったが、記事にもあるように最近多いのは外国人。大阪には外国人就労者も多いし、一生懸命日本語を習ってるんだな。
社会情勢の変化とともに、夜間中学もその在り方をかえてきているわけだ。

外国人数については、本川裕氏のHP「社会実情データ図録」中の「都道府県別外国人登録者数」を参照されたし。見やすいグラフと分析があるので、ぜひご覧いただきたい。

で、橋下知事はそういう夜間中学をつぶしにかかっている。

夜間中学だけではない。私学の助成金をカットしたり全国テスト結果公表で地域差をさらけ出そうとしたり、要するに、貧乏人、頭悪い子供、地区、在日、外国人、社会的に弱い者にとって、助けるどころか酷な政策ばかり次々と打ち出している。こうなってくると、単に教育政策がどうこういうレベルの問題ではない。

橋下知事の弱者切捨てがはっきり見えてきた

橋下徹知事にとって、大阪府は中央進出の単なる足がかりに過ぎないとささやかれているが、
にしても、これはやりすぎではないか。トオルちゃんの通った後にはペンペン草も生えないぞ。
反発というレベルを通り越して、そのうち闇からブッスリやられてしまうのではないかと、
人事ながら心配になってきた。いやマジで。

しかし口のへらない橋下知事、いっぺん夜間中学に入学して日本語を教えてもらったらどうだ? こういう物言いをする大人が上に立っていたのでは、俺達教師は、同じ大人として子供たちに合わせる顔がないではないか。

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高校で、クラスのメンバーがいなくなる理由はいろいろある。
悪さをして退学とか、もともと机に座ってしおらしく勉強などするガラでもないのに、
間違って高校に来てしまった奴とか、ふつうに家が引越しとか、そんなところだろう。

そのどれでもなく、誰にも詳しく告げずに、ある日ひっそりいなくなることもある。
それがこれ。

私立高校中退率 経済的理由過去最悪に (2008.6.11 産経新聞)
 経済的な理由で平成19年度に私立高校を中退した生徒が少なくとも全国で407人(調査対象生徒数比0・21%)に上ることが、全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)の調査で分かった。10年度の調査開始以来、最悪を記録した。

 調査は、全国の私立高校の約5分の1にあたる28都道府県234校、約19万5000人を対象に行われた。経済的な理由による中退率は、過去最悪だった16年度の0・19%(279人)に比べ0・02ポイント上昇、1校当たりでも1・74人と過去最悪だった。

 全国私教連は「他の理由により中退している生徒の中にも、家庭の経済的な事情が背景となっている者が潜んでいる」と、実際はもっと多いとみている。


記事にもあるように、学費のかかる私学でのケースが目立つ。
最初から苦しい家計の中で無理をしていた場合もあるし、親が事業に失敗したり倒産したり、
突然リストラされて、高校どころではなくなることもある。

俺の周りでも、実際にそういう生徒が何人かいた。
近所の公立に転校して元気に通っている子はまだしも、家族で夜逃げ同然に引っ越して、
その後行方知れずというのもある。生徒には気の毒な話だが、残念ながらどうにもならない。

このご時世だから、そういうこともあるだろうとため息をつくのだが、確かにバブルだの
言っていた時代には、こんな話はそう聞かなかった。金がなくて中卒で働くことはあっても、
家庭の経済的事情でせっかく入った高校中退というのは、最近のように多くはなかった。

そんなところへ、このニュースを合わせて読むと、さらに気が重くなる。

橋下知事、私学助成25%削減へ 小中学校、全国最低 (2008年6月3日 朝日新聞)
 大阪府の橋下徹知事は、私立学校の学校運営費に対する助成金を、小学校と中学校で25%、高校で10%、幼稚園で5%それぞれ削減する方針を固めた。これによって、児童・生徒1人あたりの助成金額が小中学校で全国最低に、高校はワースト2位の水準に転落する。

 運営費助成金は、私立学校が安定した教育を提供できるように設けられている制度。国庫補助金と地方交付税を財源に、07年度の助成額は高校約242億円、中学校約66億円、小学校約20億円、幼稚園約162億円だった。

 各校には、児童・生徒の1人あたりの単価を決め、人数に応じて配分する。07年度の1人あたりの助成水準は、小学校は26万2150円で全国27位、中学校は28万6446円で15位、29万3560円の高校は45位の低さだった。

 知事直轄の改革プロジェクトチームが4月にまとめた削減率では、小中学校は30%、幼稚園と高校は10%だった。これによる削減効果は今年度の8月以降で約45億円、来年度は68億円を見込んでいた。

 橋下知事は小中学校の削減率が高校などと比べて高いことについて「義務教育は望めばみんな公立に通うことができる。私学の付加価値を求めるなら公立よりもお金がかかるのは当たり前だ」との認識を示していた。

 多くの私立学校では助成金が学校運営費の約3割を占めており、大阪私立中学校高等学校連合会は「助成金が削減されると、授業料を上げざるを得なくなり、生徒募集にも影響が出る」として、現状維持を求めている。


大都市では、公立も私立も多くの学校が入り乱れているので、各自の能力や個性に合わせて
選択肢が多い。幼稚園から大学まで、すべて私立で通すこともできる。
公立で大学まで通すにはそれなりの学力が必要だから、誰でもというわけにはいかない。

しかし高校なら、大阪では、ぶっちゃけピンからきりまで公立で選ぶことができるという。
だったら全員が授業料の安い公立高校に行くかというと、そうはなっていない。
私立高校にもちゃんとそれぞれのニーズがあって、公立と棲み分けをしているわけだ。

こういう状況で、私学助成金の削減は、当然のように私立学費の値上げを招く。
小学校や中学校だけの私学は多分ないだろう。経営母体は小中高とも同じ学校法人だから、
グループ全体的な学費値上げとなるだろう。

助成金を減らされた上に学費値上げで生徒が減れば、さらに経営が苦しくなる悪循環。
そして高校中退者だけでなく、きっと私立小中学生の中退者が出てくる。

大阪では、貧乏人は私学に行くなってことだ

結局、私学に行ける者は、より高収入の世帯に絞られていく。教育格差はますます拡大する。
公立だけですべてのニーズをカバーできない。だから今まで、私学も公立も共存してきたのだ。
義務教育は公立に通え、と橋下知事は言うが、その橋下知事の采配で大阪府の公教育は、
これからコストダウンの嵐に突入していく。

手段は何であれ、今までより魅力ある教育が期待できるならそれでもよかろう。
しかし俺には、まだその光が見えてこない。困ったものだ。

そして私学中退のトラウマを背負った子供たちが、俺たち公立学校のところにやってくる。
苦しい家庭の事情も垣間見える。だから人ごとではないのだ。


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秋葉原での痛ましい事件は、被害者の無念を思うと語る言葉がない。
万死に値する罪というが、たとえあの凶獣の万死をもってしても、たった一人の被害者の命を償うことも絶対にできない。亡くなった方の冥福を祈るばかりである。

大きな事件の陰に隠れてしまっていたが、6月8日は実はこんな日でもあった。

付属池田小事件から7年、在校生が式典で誓いの言葉  (2008年6月9日 読売新聞)
 大阪府池田市の大阪教育大付属池田小学校で2001年6月8日、8人の児童が死亡し、教師2人を含む15人が重軽傷を負った殺傷事件発生から7年を迎え、同校で8日、追悼式典「祈りと誓いの集い」が営まれた。
 今年は在校生代表として、事件できょうだいを亡くした6年生の児童が、家族を失った児童として初めて、誓いの言葉を述べた。
 式典には遺族や教師、在校児童ら約1600人が出席。犠牲者の名前が刻まれた「祈りと誓いの塔」(高さ4・5メートル)の八つの鐘を鳴らし、全員で黙とうをささげた。
 在校生代表の児童は「8人の亡くしたかけがえのない命が、事件を知った人たちによって生かされますように。安全で安心な世界をつくるために努力し続けます」などと誓った。


そして同じ大阪では、3年前にはこんな事件があった。

大阪府寝屋川市の小学校内殺傷事件 (2005年06月16日 西日本新聞)
今年(※筆者註 2005年)2月14日午後、大阪府寝屋川市立中央小で、教職員3人が刺され、うち鴨崎満明教諭=当時(52)=が間もなく死亡、ほかの2人も重傷を負った。大阪府警が殺人未遂の現行犯として同小卒業生の無職少年(17)を逮捕。殺人容疑などでも追送検した。事件を受け、大阪府は大阪市を除く市町村の小学校に警備員を配置する事業を開始。大阪市は警察官OBらを警備員として小学校を巡回させることを決めた。

教育関係者の一人として、いつ自分の身に降りかかってもおかしくないと、背筋が凍る思いの
事件だった。

さて大阪の教育は今、どうなっているのか。

小学校警備員の補助金、来年度から廃止 橋下知事が語る (2008年5月30日 朝日新聞)
 大阪府の橋下徹知事は30日、財政再建をめぐる府教委との公開討論で、公立小学校への警備員の配置のための市町村への補助金を来年度から廃止すると語った。

 05年の寝屋川市立小学校での教職員殺傷事件をきっかけにできた、警備員の配置費用を府が半額補助する仕組みについて、改革プロジェクトチームは10年度を最後に廃止する案をだしていた。知事はそれを2年繰り上げる考えを示した。警備員配置の府予算は07年度で5億4300万円。


橋下知事が、もう警備員いらないってよ

のどもと過ぎれば何とか言うが、当時、橋下知事は当事者ではなかったから、直接の関わりは
なかったはずだ。池田小学校の事件についての彼のコメントもネットで拾えるが、
それについてはここでは触れない。

これも様々な予算削減の中のひとつにすぎないわけだが、教育関係では、他の公務員同様、
教師の給料ががっぽり減らされる。俺と同年代の知人も、年収が数十万減ると頭を抱えていた。
もっともこれは大阪府に限らず、全国的な傾向なので、俺もひとごとではない。
しかし同じ教育予算でも、教師の給料と危機管理費を同列に削減するのはいかがなものか。

警備費は子供の命を守る金なんだけどな

格好つけて給料が減るのは我慢したとしても、そっちを削るのってさすがに違うだろ。

まあ、その分、橋に電球つけたりするらしいけど。

中之島3橋ライトアップ提案 水都事業で橋下知事、修正 (2008年6月7日 朝日新聞)

もはや俺達は、その電球で人の心がなごんで痛ましい事件を未然に防いでくれることを祈るしかないのだろうか。給料削減といい、本当に気持ちの萎える思いだ。

ちなみに附属池田小学校の皆さんは心配する必要はない。国立だから橋下府知事は手が出せないんだな。大切な命が危うくなることはないから安心してくれ。

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