公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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ぼちぼち期末テストの時期が近づいてきた。
時期に多少の違いはあっても、中学校では6月末から7月初めが標準だろう。
1学期末の個人懇談までに採点を済ませて成績を出すには、こういうスケジュールになる。
最近は前後期制のところが出てきたので全国共通の話ではないが、勘弁してくれ。

ところで、テスト前の部活動停止というのがある。
テストの前に部活動を休みにするから、その分、家に帰ってちゃんと勉強しなさいというやつだ。
部活停止の期間も学校によっていろいろだろう。長くて1週間だと思うが、もっと長い学校があったら教えてくれ。逆に、そんなものまったくない学校もあるかもしれない。

この期間中は、放課後の学校はしーんとして非常に静かだ。
そして職員室には教師が多数座って仕事をしている。もうこの時期だと暑苦しいぐらいだ(笑)
職員室に教師がいるのは当たり前じゃないかと思った人、きっといるだろうから、
今からちょっと解説する。

放課後は部活や生徒指導があるので、職員室の人口密度は低い。
やらなければならない事務仕事はいくらでもあるのだが、ゆっくり机に座っている時間はない。
部活動が6時に終わるとすると、それから下校指導があったり、ケガした子を家まで送ったり、
欠席した生徒の家までプリントを届けに行ったりして、まだしばらくバタバタと出入りがある。
7時前ぐらいになるとやっと人が増えてきて、机に座って仕事をする風景が見られるようになる。
事務をしながら今日一日の情報交換をしたり、ゆっくり会話ができるのもこの時間だ。

昔は5時になったらさーっと帰る教師も何人かいたのだが、最近は仕事が増えてだんだん帰りが
遅くなっている。居残り(残業)時間も増えている。

テスト前になると部活がなく生徒も帰るので、教師は放課後職員室にいることができるわけだ。
部活停止の1週間の間に、せっせとテストを作ったり印刷したり、たまった事務仕事をこなす。
年に数回、ほっとできるひと時だ。

このテスト前部活停止の期間だが、やたら短い学校がある。
定期テスト前3日とか、実力テスト前は0日だったり。

期間が短い理由は、たとえばこんなのだ。

どうせ家に帰っても勉強しないから。

実力テストは勉強しなくても実力でやればいい。

勉強しなくても実力でやればいいって、それ教師の言い草としていかがなものか。
いったい勉強すればいいのかしなくていいのかどっちなんだ?
勉強する機会を作るのがダメなら、教師の仕事はいったい何なのか。
教師は勉強させるのが仕事のはずなのに、職員会議で本当にこういう発言が飛び交う。

学力低下が叫ばれる以前から、学校ではこういう微妙なせめぎ合いは存在した。
しかし、公立中学校には、こういう状況を無条件に責められない理由がある。

事実、テスト前でも勉強なんかしない生徒はいくらでもいる。
そういう生徒は部活がなくて大喜び。そこらで遊びまくる。万引きしたり他校生とケンカしたり
ろくなことがない。放課後部活がなくて野放しにしておいたら何をするかわからない。
そんなことで生徒指導の手間が増えるくらいなら、部活させておいた方がマシだ。
少なくとも6時くらいまでは学校にいるから、その間はよそで問題を起こす心配はない。

部活は動物園の檻か

学校が荒れていると、こういう論理が優先するようになる。生徒指導第一。生徒指導は犯罪予防。
そこでは、まじめにきちんと勉強する生徒たちのことは何も考えられていない。
すべてにわたって低い方の基準に合わせて学校全体が動いているのである。それが公立だ。

真面目な奴は放置しても害はない。勉強も塾とか行って自分でするだろう。
しかし、目を離すと何をするか分からないケダモノや、勉強なんかする気もない奴は、
放っておくとどんどん悪化して被害が拡大する。なんとかしなければいけない。
俺達公立の教師は、その対処のためにほとんどのエネルギーを費やしてしまう。
ごめんな、真面目な生徒たち。

テスト前の部活停止期間が短い学校には、生徒指導以外にもうひとつ理由がある。

テスト前でも部活やりたい!

言っておくがこれは教師の声だぞ。生徒が部活したいのは当たり前だ。
特に荒れているわけでもない学校で、テスト前の停止期間が妙に短いのはこのあたりの理由だ。

顧問が部活(特に運動部な)を一生懸命やるのはいいんだが、部活はオールマイティではない。
「試合前だから練習しておかないとカラダ壊す」って、そんな時期に試合組むなよ(笑)
勉強すべきときには勉強させる。バランスよく程々にしておかないと。

そりゃ部活やってりゃ生徒も教師も楽でいいよ。好きでやってるし勉強のこと考えなくていいし。
全く未経験のスポーツを担当させられているかわいそうな顧問は、こんなことは言わない。
それなりに強いとかうまくいっているチームの顧問は、つい欲が出る。
生徒と一緒になって汗水垂らしてグランド転げまわっても、実は勉強より楽だったりする。
週休5日のおかげで試合を組むのもずいぶん楽になったじゃないか。週1日は休めるし。
あまり欲張らずに、学力低下の時代だから、勉強させることもぼちぼち本気で考えようぜ。

さて生徒諸君。君たちの学校はテスト前の部活停止は何日あるかな。
何日あろうがなかろうが、しっかり勉強しとけよ。勉強にはチームプレーはないからな。

テスト前、部活はないけど生徒との個人懇談をやっている学校もある。
こうしないと生徒とゆっくり話す時間も取れないほど忙しいのが俺達の現状だ。
部活が盛んでない学校の先生、ピンとこない話で申し訳ない。俺のところは激しいので(笑)


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読売新聞の8月30日付の記事。見出しは
「学力格差将来広がる」9割
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20060830ur03.htm

学力格差についてはいずれ別項で書くが、この記事の中で
「子どもの学力が20年前に比べ下がった」というのがある。
この記事に限らずあちこちでそういう話を聞く。

俺に言わせるとだな、その通りだ。懸念とかのレベルではない。
根拠は何かとか学力調査が云々とかソースはとか、そういう問題じゃない。
大切なのはなぜ学力が下がったかだ。

家庭の教育力とか教師の指導力とか教育改革の対応が云々とか、
記事にはいろいろ書いてあるが、そんな分かりにくいものでなく、
実は下がって当然の簡単明瞭な理由がある。

だって勉強させてませんから

土曜休みとか総合的な学習の時間に圧迫されて授業時間は減っている。
教科書の中身は減って薄っぺらくなったり絵本のようになったりしている。

つまりだな、物理的に勉強量は減っているんだよ。

今まで計算問題を100問やっていたのを30問にしたらどうなるか。
週4時間あった授業が3時間に減ったらどうなるか。
そんなもん誰でもわかるだろ?

言っとくが俺が楽したいから勉強時間減らしてるわけじゃないぞ。
校長や教育委員会の陰謀でもない。

文部科学省がそうしろって言うんだよ

悲しいけど、わしら公僕なのよ。

ヒトが種としての終焉を迎えているとか、何か深刻な原因があって
子供たちの頭脳がだんだん退化してきたのではなく、
計画的にそうさせてしまったのだ。
そのあたり根本的かつ重要なことなので、この手の話を読むときに注意して欲しい。

今回は短いが、俺がグダグダ言葉を連ねるまでもないシンプルな話だからだ。
なのに、なぜかあまり言及されないんだな。
マスコミよ、お前ら「学力低下」って言いたいだけと違うんかと(以下略)

さすがにこれではいかんということで見直しが言われている。揺り戻し。
しかしその間の低学力にされた子供たちはどうしてくれる。いい迷惑だ、本当に。


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夏休みもあとわずか。みんな宿題終わったか?
もう2学期が始まっているところもあるが、最後の追い込みをしている子、がんばれよ。

俺は教師なので、宿題を出す方に回ってからずいぶんになる。
プリントや問題集はともかく、毎年提出される夏休みの作品を見るのは楽しみだ。
技術や家庭科の作品、理科の自由研究、美術の作品。すごい力作があって感動することも多い。

理科離れとか言うが、その割には書店の自由研究コーナーやネットの自由研究サイトはにぎわっている。
天気調べ、アサガオ観察、昆虫採集の時代に比べたらどれだけバリエーションが増えていることか。
俺が小学生の頃は、参考図書は子供の科学くらいしかなかったぞ。
そんな時代に比べたら、理科の自由研究なんか百花繚乱だと思うんだが、それでも理科離れか?

まあとにかく毎年いろんな力作がある。
中には凄すぎてこう言うしかないのも時々ある。

お父さんお母さんご苦労様でしたm(_ _;)m

親が手伝うとかアドバイスとかいう段階を通り越してしまって、
なぜお父さん(お母さん)の名前で出さないんですか?というレベルに達しているのもある。
いっそのこと、製作監督:父、作画:母、写真:姉、使い走り:本人
とかクレジットを明記したら、家族一丸となった取り組みがはっきりしていいんじゃないか。

我が子のための努力を否定するわけじゃない。
俺だって親だからな、こういうのはそれなりに経験したぞ。だから親の気持ちは分かる。
ただあんまり力入りすぎると、誰の作品だか分からなくなってしまうんだな。
それでもって、その作品が賞を取ってしまったりするとけっこう複雑な気持ちになる。

本人がそれなりに出来る奴の場合はまだいい。
でも、普段の作品とあまりにもかけ離れていると、それでいいの?って心配してしまう。
まわりの友達に何か言われないの?ってな。

俺は、こういう家族共同作品にはいちいち突っ込まないことにしている。
「自分でやらずに手伝ってもらってずるいぞぉ~!」
なんて野暮なことも言う気はない。そんなもん見れば分かる。俺達はプロだ。
評価はちゃんとするから心配するな。

今回はなんでそんなに甘いのかって? たまにはいいじゃないか。
家族に手伝ってもらえることがとても幸せなことだからだ。
本人が、後ろめたくも贅沢な環境に気づけばそれでいい。
心して幸せを噛みしめろ。

通知簿に親の努力を評価する欄があったらいいかも。いや、マジで。

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