公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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異様に暑い夏と厳しい残暑、運動会練習中に熱中症で倒れる生徒。
前回は、エアコン設置が望み薄な公立学校で唯一の熱中症対策とも言える水筒について書いた。

こういう状況で、水筒持参を禁止するという信じられない学校があることも知った。

水筒関連であちこちのぞいてみると、我が子に水筒を持たせられなくてつらい思いをしている
保護者の方がたくさんいるではないか。学校の言い分を見てみると、驚き呆れるものが続出。
同じ教師として、情けないのを通り越して怒りすら覚えるものもあった。

水筒など当たり前の学校生活の一部で、暑い夏に必須のアイテムとして使っている子供達が
いくらでもいるのに、同じ日本の国に住んでいながらいったいこの違いは何なのだ。
俺の子供はもう大きくなってしまってしまったが、これは親としても黙っていられない。

そこで水筒問題パート2として、これら水筒禁止の愚行を斬って捨てることにする。

今回使うのは、すべて検索して拾い集めてきたネタ。いつものように新聞ではない。
どこかの誰か分からない書き込みで、信憑性の保証はないものもある。
保護者側からの書き込みばかりでなく、学校もしくは学校関係者の発言も含まれる。
あえて出展は明記しないし、ありがちな話として一般化し、分かりやすく編集もする。
ただし、あくまで俺がリアルだと感じたもの、いかにも現場でありそうな話に限定している。
ではいってみようか。

●水筒禁止の理由

・通学途中で水筒を振り回して他の児童に怪我をさせる

はい、笑ってもらえましたか? まずつかみは軽めのやつから。

西日本の小学生なんか、夏は毎日ハンマー投げのように水筒を振り回してケガ人続出だ。
逆に、防犯ブザーなんかより満タンの水筒の方が不審者対策の武器にもなるから、
全校生徒に水筒格闘術を教えておくといい。そしてこういう校則も付け加えて。
「帰る時には必ず水筒に水をいっぱい入れておきましょう。カラの水筒は威力が落ちます」

しかし水筒でケガをするんだったら、鉛筆なんか目に突き刺して目玉タコ焼きにするから
鉛筆も禁止しなければ。笛も手軽な凶器だ。袋に入れてランドセルに指している子なんて、
登下校時に何するかわからん。アルトリコーダーは特に危険だ。急いで禁止しなければ。

だけどこの学校(というか校長)は、水筒って必ずぶらさげる紐がついていて、
子供達はタスキがけしているものだと思ってるんだろうな。あ、蓋には方位磁石つきな。

・水道があるから水道の水を飲め

水道の水は衛生的だとか、毎日水質検査をしているとか(本当か?)、一生懸命安全面を強調しているのだが、それくらい当たり前だろ。日本の水道は飲んでも大丈夫なことになってる。
学校の水道から大腸菌でも出てきたら、それこそ大問題だ。

しかしそんなものは、水筒を禁止して水道水の飲用を強制する理由にならない。
保護者の皆様は、水筒を持って行かせるのに「水道が心配」などと言う必要はない。
飲みたくない者に強制的に水道水を飲ませる教育的根拠など、どこにもない。
持参のお茶やミネラルウオーターを飲むことが、いったいどんな犯罪行為だというのか?
事実上スポーツドリンクを推奨した大阪府教育委員会こそ、いまどきのトレンドなのだ。

水筒禁止の学校は、試しに職員室の冷蔵庫をのぞいてみるといい。
そういう学校に限って夏は教師の名前を書いたペットボトルがいっぱい入ってるから。
まあ冷蔵庫の開示請求は聞いたことないが(笑)

・ウオータークーラーがあるからその水を飲め

冷たいだけで水道水に同じ。詳しくは「行列のできる冷水器」を読んでいただきたい。

・水筒は不衛生になりやすい

なるほど。西日本の児童生徒は不衛生な水筒のおかげで毎年何人も食中毒を起こしてるわけだ。
水筒はシーズン中一度も洗わずに毎日お茶をつぎ足していく秘伝の熟成タレ状態か!?
いったい何を根拠にこんな理由を出してくるのだろうか。

それに良く考えるとこれ、保護者を馬鹿にした話だぞ。そこまで手抜きする親がどれだけいるというのだろう? 毎日ふつうに洗うだけなのに。よほど信用されてないんだな。さらに、

・学校に置き忘れて次の日も平気で飲んでしまう

あのさあ、俺は子供達がみんな帰った後の教室を、かならず確認するぞ。
掃除のあと自分が最後に鍵をしめるか、あとで確認に行くか、どっちにしても担任なら
それくらい普通にやっているはずだ。いちいち机の中まで見ないにしても、忘れ物の
水筒や手提げ袋くらい発見したら、家に連絡したりこちらで預かったりする。
だから、昨日から置きっぱなしになっていた水筒のお茶を子供がそのまま飲むなんて、
まずそんなことにはならないんだが。

ここの学校の担任は、教室のチェックもしないのか? 校長もそれを指導しないのか?
だから水筒禁止? 不思議な話だと思う。

ちなみに衛生面ということでは、水筒を禁止していない学校でも、根拠の怪しい話がある。

・お茶を凍らせるのは禁止
・煮沸してない水で氷を作っている場合は氷使用禁止
・冷たい水やお茶はおなかをこわすから禁止
・ペットボトルは禁止
・ストロー付水筒は禁止

いずれも健康面、衛生面の理由だが、どれももうひとつ説得力に欠ける。
そりゃガブ飲みしてお腹をこわす子もいるかもしれんが、それは個人の問題だろう。
こういうことがあるかもしれないから気をつけてね、という指導ならいくらでも結構だが、

この程度のことで禁止にするのは余計なおせっかいだ

どうも学校というところはイエスかノーかの両極端に飛躍しすぎる傾向がある。
ていねいに指導するのが面倒だから禁止してしまえ、という安直な道に走っているだけだな。

それから、学校がこまごまと衛生面を口にするなら、まずその前に気づいて欲しいことがある。
みなさんも学校の手洗場はどんな使い方をしているか、ちょっと思い出して欲しい。

飲み水もハミガキも手洗いも雑巾も泥足も全部一緒

ほら、組体操の練習のあと、泥だらけになった足や手も洗ってるだろ?
その横で蛇口にかぶりつくようにして、グビグビ水を飲んでるじゃないか。
そしてオマケにネットに入れてレモン石鹸がつるしてある。

こういう野蛮な使い方をさせている施設の管理者が、水筒が不衛生だとか語る資格はない。
著しくバランス感覚に欠けていると言わざるを得ない。

・異物混入の恐れがある

異物混入は時々ニュースになるから、確かに神経質になり始めたらきりがない。
しかしそれを理由に水筒を禁止しているなら、給食なんてとてもじゃないが恐ろしくて出来ん。
この学校は配膳もすべて職員がやっているのか? でないと給食当番が何をするか分からんぞ。

・通学距離が長い子は、出発時、到着時にたっぷり水を飲んでおけ

通学に片道40分かかる小学生の母親の要望に対しての、校長の回答である。

小学生はラクダじゃないんですけど

・お茶からスポーツ飲料、やがてはジュースとなり、お互いに交換して飲み比べる

これ、水筒に限らずよくある理論だ。生徒指導特有のエスカレート説。もう完全に性悪説だな。
しかも、それだけエスカレートするまで放置しておくのか?と突っ込まれると、
そんなことは無い!とムキになる。だったらいーじゃん、禁止しなくてもちゃんと怒れば。
スポーツドリンクとジュースの区別もつかないのも痛い。ちょっとは世の中に目を向けてみろよ。
だけど、なんでジュースってダメなんだろう。高校生になったとたんOKって不思議なんだけど。
あ、私学で中高一貫なら中学生もOKか。

・蓋をなくした、どこかに置き忘れた、友だちにこわされたなど担任の新たな負担増になる

負担増? 水筒ごときで何を言ってるんだ。サボるんじゃないよ。仕事しろ。もっと励め。

・子供には我慢させるのが教育である。水筒を与えて甘やかすのは良くない
・小学生に水筒を持たせるのは贅沢だ

贅沢は敵だ。欲しがりません勝つマデハ。もう笑うしかない。だんだん馬鹿らしくなってきた。
いくらなんでも、こうも古くて固いアタマで教育するのは、今校長をやってる世代で最後にして欲しい。頼むから早く辞めてくれ。

これだけ屁理屈を並べておきながら、遠足やキャンプでは不思議なことに水筒OKになる。
こらそこの先公、水道がないからとか分かりきったこと言うんじゃねーよ。

修学旅行や宿泊訓練では、全員の水筒に一斉に熱いお茶の補給をするだろ。班長が水筒集めて。
あれ、旅館のスタッフにはかなりの負担だし、生徒は熱くてすぐには飲めないし、
だいたいその水筒、3日間ちゃんと洗ってないんだよな。各自水で簡単にゆすぐだけ。
衛生面の理由で水筒を禁止している学校が、なんで平気でこんなことをさせるんだ。
日頃言ってることと矛盾してるじゃないか。

時代の流れがちゃんと読めている学校では、こういうときにさらっとペットボトルを配る。
水筒の蓋ははずして持って来いとか名前を書いておけとか、無駄な面倒は省いてみんな幸せ。

あれこれ書いてきたが、最後に、水筒持参の許可を求める保護者と校長のやり取りを掲載する。
保護者が書いたものだが、俺にはこの校長の言葉はとてもリアルに感じられた。

周辺地域では水筒持参を許可している学校も増えているようですが?

 「他の学校はそれぞれの理由があって行っていることであって当校とは関係がない」
 「保護者からの要望でもハイそうですかと対応することは当校では考えられない」

それでは、保護者全員の意見として水筒持参を要望したとしたら?

 「仮に全員の要望であっても、学校の方針のため許可することは絶対にしない」


おいおい、ここまで言っちゃまずいだろ。
来年あたり、教育委員会から水筒持たせろって指導が入ったらどうするんだ?
熱中症で倒れる生徒が出てマスコミに叩かれても、この態度で押し通すのか?
「この学校では毎年保護者からの水筒許可の要望があったが、必要がないと拒否していた」
って書かれるのは目に見えているぞ。

しかし聞く耳持たないとはこのことだ。もう何が何でも許可しない、鉄の意志だ。
とにかく保護者なんぞに文句を言われて要望を聞くのはプライドが許さないというわけだ。
こうなると、水筒がどうとか子供達のためとか教育とか、すっかり飛んでしまっている。
我が子のために一生懸命なだけの保護者を、モンスターペアレント扱いするんだろうな。

水筒禁止校の校長に告ぐ。

この問題は、俺が斬り捨てるまでもなく、社会の流れとして間違いなく正しい方向に動く。
これから涼しくなってほとぼりが冷めるのをいいことに放置していると、来年はもっと
風当たりがきつくなるぞ。いつまでも水筒禁止にしている学校がババを引くのだ。
早く目を覚まして抜けた者の勝ちだぞ。そこの校長、ほら、あんたのことだよ。

保護者の皆様、校長が聞く耳持たない石頭だったら、市会議員さんに相談してごらん。
教育委員会なんかに行くよりも、こういうシンプルな話は議会でしっかり叩いてくれるよ。


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水筒問題パート2を書く前に、前座で冷水器について書いておく。

冷水器とかウオータークーラーとか名前はいろいろだが、学校や公共施設で壁際に立ててある
床置きの細長い箱型タイプのことだ。ペダルを踏むかボタンを押すと、上からちょろちょろ水が噴き
上がり、直接口で飲む、あれだ。
飲食店やオフィスによくある、サーバーとかディスペンサーとか呼ばれる、上にタンクのついたコップで飲むタイプのことではない。

以下で「冷水器」と書くものは、すべて床置き縦型の物を指すのでそのつもりで。

冷水器は、ある時期に流行したことがあるのだろう。
その時は学校だけでなく、公共施設など街のいろいろな場所に設置されていた。

自分が小学生の頃だったろうか、休み時間の終りに並んで水を飲んでいた覚えがある。
大勢が殺到して次々と飲み続けるので、列の最後の方はぬるい水が出てきた。
中には自分の水筒にガボガボ冷水を補給する奴もいて、列に並んでいる者の顰蹙を買った。

教師になった頃の勤務校には、まだ冷水器があったと思うのだが、最近はあまり見なくなった。
または、壊れて朽ち果てた残骸がそのまま打ち捨てられている光景も見る。
夏のシーズンが終わるとカバーをかけて冬眠させるのだが、そのまま春になっても復活させず
使用をやめてしまったこともある。授業が始まっても行列から離れない生徒を指導しきれず、
面倒なので冷水器を封印してしまったのだ。

もちろん今も設置されている学校もある。この暑い夏にフル回転で活躍したことだろう。

いつごろから学校に冷水器が設置されるようになったのか、定かではない。
しかしこの冷水器、本体価格と電源・水道・排水の工事費も含めるとそう安いものでもない。
授業で直接使用する道具ではないので、学校が必需品として積極的に導入したとは思えない。
学校に冷水器を寄付する団体があったり、PTAが購入するケースも少なくなかったようだ。
そして時代と共に街の冷水器はだんだん減ってきたのに、学校にだけはそのまま残ったのでは
なかろうか。

なぜ減ってきたのか。

タンクに一晩溜まった水は翌朝手動で抜かないといけないのに、学校ではしていなかったとか、
タンクの中が洗えなくて汚れていたとかいう話がある。
メーカーHPの説明に「自動洗浄するので衛生的です」というフレーズがあるくらいだから、
初期の製品は、きちんと管理しないと衛生面での問題も多少はあったようだ。

さらに街角の浄水器には、異物混入などの危険もある物騒な世の中になってきている。

もっと根本的な理由は、通りがかりの誰もが小さな噴水に口を突き出して飲むあのスタイルが、
今時の感覚に合わないのだ。いわゆる口飲みだな。ペットボトル普及の影響も大きい。

学校で子供達が冷水器に行列して飲んでいるのを見ると、もう必死になってかぶりついている。
さすがに噴出口に直接口をつけて吸っている奴はいないと思うが(誰も見てないとやるかも)、
あの姿勢だと、冷水は全部口に入るわけではなく、口からはみ出した分はボタボタとシンクに
流れ落ちている。どうかすると噴出口にもボタボタかかりそうだったり。

昔はこういうのを別に何とも思わなかった。

学校の水飲み場(手洗場ではなく水飲場!)にも、水飲み専用の上に噴き出す蛇口があった。
普通の手洗い場にはアルミのカップが紐やチェーンでぶら下げてあって、みんなで使っていた。
そういう時代だったのだ。冷水器の蛇口をベロベロなめるくらい、なんでもない。

予防注射で使った注射器が学校のゴミ捨て場に平気で捨ててあり、生徒が拾って遊んでいた。
俺も中学生の頃よく遊んだ。針に砂を詰めてふさぎ、ピストンをグイッと押すと針発射。
吹き矢となって、天井にでも人の尻にでもぶっすり突き刺さる。
そういうアバウトな時代だったのだ。冷水器にかぶりつくくらい、なんでもない。

でも、今は違う。

もう学校に冷水器置くの、止めようよ

だいたい子供達が冷水器に行列をつくって口のみする姿って、実は妙にみじめなんだよ。

どうしても学校に置くなら、サーバーとかディスペンサーとか呼ばれるタイプのものがいい。
とにかくコップで飲むやつ。自分のコップか使い捨ての紙コップを使えば衛生面での心配はない。
私学ではもう普通に食堂に置いてあったりする。

え? それでは一度にたくさんの生徒が飲めないって?
だったら、各教室に1つとまではいかなくても、せめて各フロアに1台くらい設置してやれよ。

え? そんな予算がどこにあるんだって?

だったら各自で水筒持ってこさせればいいじゃないか

だいたい貧しい予算のエアコンもない公立校で、なぜか冷水器ってそこだけ突出してないか?
他の設備の貧弱さに比べてアンバランスなように思えるのだが、いかがなものか。

ということで、この項は水筒問題パート2に続く。

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猛暑の8月に続いて、残暑などと言えないような気温で突っ走った9月も終わろうとしている。
運動会シーズンは10月初めまでだが、この暑さがまだ残っているうちに書いておきたい話がある。

ということで、今回は季節ネタの「水筒」。そしてオマケで冷水器。
引用した新聞記事は8月のものだが、まだ賞味期限内だ。

小学校での水分補給 水筒の持参「西高東低」 (2007/08/29 産経新聞)
■O157集団感染で意識に変化
 都道府県内で日常、児童の水筒持参を認めている小学校が8割を超えているのは11府県あり、すべて西日本地域であることが専門家らの研究会による調査で分かった。水筒持参が「西高東低」の理由は平成8年に関西圏で病原性大腸菌O157の集団感染が起きて以降、持参を認める学校が増えたこととみられる。専門家は「『水道水は飲料』との意識を広めないと環境面で問題が多い」としている。(小田博士)

 調査は、水環境の研究者や自治体の水道関係部局、水道機器メーカーなどで作る研究会(座長・長岡裕武蔵工業大教授)が16年10月、全国の小学校1130校を対象に行い617校から回答を得た。
 結果によると、休憩時間などの水分補給先は手洗い場の水道水が48%で最も多く、自宅から持参した水筒が37%で続いた。両方併用が7%あり、ウオータークーラー(冷水器)は4%だった。

 水筒持参校の割合を地域別に見ると大阪、兵庫など近畿圏の11府県で80%を超え、高知、徳島などの6県が60~80%となった。近畿圏、四国や九州北部などで水筒持参率が高く、「水道水派」が主流の東日本と地域差がくっきり表れた。
 一方、水道水に不満を持っているとの回答は33%だったが、不満度が高い地域と水筒持参校が多い地域との関連性はみられなかった。

 同研究会では、大阪府堺市を中心に広がったO157の集団感染が東西間の地域差を生み出したと推測。「西日本の学校で『生水は飲まない。飲料水は家庭から持ってくる』との指導が広まり定着した」とみている。
 日本のように水道水を飲める国は世界でも数少ない。だが、若年層を中心に生活習慣は変化している。
 日本ミネラルウオーター協会によると、ミネラルウオーターの1人あたりの年間消費量(昨年)は18.4リットル。20年前の0.7リットルから25倍以上に増えた。水は「タダ」から「買う」時代になりつつある。

 長岡教授は「水道水を飲まなくなれば、水道水が飲料水であるという意識が忘れ去られる。(ペットボトルなど)ゴミの発生増や、(輸送にかかる)エネルギー消費の増加に跳ね返ってくる懸念がある」と指摘。環境面からも水道水を見直すよう訴えている。
(以下略)

オリジナルのレポートはこちら。
「小学校の水使用」についてのアンケート結果速報 (持続可能な水供給システム研究会)
数表などが続くので、プレゼン用資料の方が見やすいだろう。

最初に言っておくと、記事の小見出しにもなっているO157集団感染による云々、という指摘は、
そこだけクローズアップすれば事実でも、根本的には的外れ。
水道離れ云々というのは、この組織の性格上当然のプロパガンダだから差し引いて考える。

俺が小学生の頃から夏は水筒、これ常識

俺の住んでいる所は内緒だが、関東よりもはるかに暑いことは確かだ。
夏はタッパでお茶を凍らせタオルで巻いて持参。これが当たり前だとずーっと思っていた。

タッパに満タンにお茶を入れて凍らせると、翌朝氷が盛り上がって蓋がはじけてしまう。
少しでも多く冷たいお茶を持っていこうと欲張ると、こういうことになる。
水は凍ると膨張するということを、後悔とともに身をもって学ぶのである。

中身が全部凍っているので、暑いと液体部分はすぐに飲んでしまう。そこで氷を融かすために
タッパを振る。休み時間の終わりには、氷のたてるカラカラいう音が教室のあちこちで響く。
蓋をあけてお茶氷に直接かじりついている奴もいた。これがでかくてなかなかかじりにくい。

俺は中学生の頃、タッパでなくマヨネーズの容器にお茶を凍らせて持っていったことがある。
柔らかいチューブ状なので、握りしめて氷をとかしたり顔に当てたり、いろいろ遊べた。

高校生になると学校で冷たいジュースも買えたので、水筒やタッパ持参はしなくなった。
ペットボトル持参が世に広まったのはこの10年ほど。ジュースや缶コーヒーでなく、
大人が水やお茶を持参して飲む習慣ができたのも、小型ペットボトルのおかげだろう。

水道の水が塩素臭かったりカビ臭かったりで、まずくて飲めないというのも経験したが、
そんなことより単純に、やっぱり夏は暑いからだろう。だから水筒や凍らせたタッパなのだ。

小学生で関東に転校した人と水筒の話をしたことがあるのだが、暑くなってきて水筒を
持って行ったら変な目で見られたそうだ。逆に関西に転校してきた関東人が、自分以外は
全員水筒を持っていて驚いたとか。「毎日遠足みたい」

なかなか面白い現象だ。所変われば云々と言うが、同じ日本でも北海道から沖縄まで、
気候や風土や生活もずいぶんとバリエーションがあるものだ。

さて、ここからが本題。学校の話に入る。

運動会シーズンで暑くて大変だという話でコメントをいただいたのだが、驚いたことに

水筒持参を禁止している学校がある

なんと言うことだ。信じられない。習慣の違いの話じゃない。禁止だぜ、禁止。
水筒を持ってくることで、いったいどんな弊害があるというのだろうか。
水筒が教育のさまたげになるとでも言うのだろうか。
水筒を持参している西日本の学校教育は、すべて崩壊しているのか? 生徒は全員不良か!?

学校というところは、何であれ禁止とされた物を持って来た生徒は極悪非道に認定される。
こっそり水筒を持ってきてトイレで隠れてお茶飲んで、保護者呼び出しか?

お前ら水筒ごときで禁止とか許可とか騒ぐんじゃねえよ

こういう馬鹿げた校則にも、一応それなりの理屈がある。

俺が教師になってからも「水筒は何月何日から持ってきてもよろしい」とか、生徒指導係が
意味不明の権威付けをやっていた時代があった。
最近は他に問題がありすぎて、そんな無用な指導などやっているヒマもない。

ペットボトル持参が禁止されたこともあった。理由は「不衛生だから」。
学校だけでなく、そこらじゅうの会社や役所の会議でペットボトルのせいで集団食中毒か?
よくこんなことが言えたものだ。

よくよく聞いてみると、禁止にはそれなりの理屈があった。

「ペットボトルは洗えないので何日も使うと不潔になる」

そりゃ手を入れて洗うことはできないよ。しかし中にコケやカビが生えるような使い方を
してる生徒はさすがに見たことないぞ(笑) 第一子供はそんなしみったれた使い方しないよ。

「回し飲みをすると感染の危険がある」

おいおい、そりゃペットボトルの話じゃないだろ。水筒でも同じだよ。
最近はいろいろややこしい病気が増えているから、感染に注意することは必要だ。
だったらきちんと「回し飲みは感染の危険あり」と理由を説明して指導すべきだ。

根本を忘れて形だけの指導をするから、こういう似非科学のような摩訶不思議な校則が出来る。

水筒の話に戻す。

水筒を禁止している学校では、保護者にその理由を聞かれると、
「水道の水を飲め」「冷水器がある」等と、答えにならない答弁をして逃げているわけだ。

屁理屈は正当な理由がないことの証拠である

熱中症で犠牲者が出たら水筒許可するか? 校長が辞めたぐらいで責任なんか取れないぜ。

ここで出てくる冷水器の話だが、これはこれで問題ありありなんだな。
長くなったのでパート2として別エントリで書く。

しかし「持続可能な水供給システム研究会」のメンバーって、ひょっとして関東の人間ばっかり?
西日本の人間で同じ調査をしたら、コメントも変わってくるだろうなあ。


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「携帯電話、持たせますか?」の記事では、携帯電話について保護者向けに書いた。
今回はその続編で、ちょっと生徒向けの話も書いてみる。

さて、夏休みも終りが見えてきた小中学生諸君。前にも案内したんだがこれは読んだか?
本当に知っていますか、子どもとネットの関係(Yahoo! JAPAN )
夏休み中に読んでおけよ。課題図書より役に立つぜ(笑)

で、本題。
携帯買ってもらったら、もううれしくてうれしくて、誰にでもメールアドレス教えるだろ?
実は大して仲良くもないクラスや部活の子に、お互いに携帯を持っているというだけの理由で
仲間になったような気分で片っ端から教えて、教えてもらって。
アドレス帳に名前が並ぶと、それだけでもう、私は友達たくさん楽しい学校生活!みたいな。

それがコドモだっていうんだよ

「仲良くしてね」の名刺代わりのアドレス交換は、実は同時に「気に入らなかったらいつでもいじめてね。24時間OKよ」の誓約書でもある。それわかってやってるか?

ふつうのリアルないじめなら、とりあえず学校を出れば大部分は回避できる。
でもメールでいじめをやられたら、布団の中どころか便所の中まで追いかけてくるんだぜ。

携帯の電源を切らない限り、死ねだのウザイだの臭い消えろ、心に突き刺さる悪意の破片が
大事に握りしめた携帯から次々と湧き出してくる。着信の振動音が鳴るたびに、ひょっとすると友達からのメールかもと読まずにいられない。開くと心臓が止まるかと思うような衝撃。
そしてまた震えながら力なく携帯を閉じる。相手は画面の向こうでへらへら笑っている。

いったい誰が送ってきたのだろうと、クラスや部活のメンバーの顔を順に思い浮かべて
あの子はにらんでくるからとか、あの子は学校ではニコニコしてるけど陰ではやるかもとか、
誰も信用できなくなって悩んでいるうちはまだいい。
自分のメアドや顔写真を勝手にどこかにさらされて、まったく知らない奴から面白半分に送られてきているかもしれないのだ。

パソコンは24時間握りしめていたりしない。メールアドレス捨てて、見るのをやめればいい。
「あんたこのごろなんで返事書かないの?」そうニセモノのトモダチから問い詰められても、
「ちょっと遊びすぎて家でパソコン禁止されてるし」って言っておけばいい。
でも携帯はそうはいかんわな。常時ONで持ち主本人が握りしめているのが分かっているから。
「あんたこのごろ返信しないよね? なんで? あたしが気に入らないわけ?」
「電源切って何シカトしてるのよ。あたしをいじめる気?」

最初に自分のメールアドレスを教えたのは、きみの友達だったんだろ?
え、違うって? それほど親しくなかった? 今さらそんなこと言ってももう手遅れだ。
メールで友達が増える、いつでもつながっていられる、なんて喜んだのは幻想だったことや、
本当の友達なんかいなかったことにやっと気づいても、もう後には戻れない。

結局、携帯を持っている限りどうやっても逃げられない。
ただひとつの救いは「親に取り上げられた」という理由で、携帯を手放すことだけだ。

それから、
自分から個人情報ばらまくバカは終りだ

ブログでもプロフでも、とにかく自分の本名とか電話とか住所とか誕生日とか顔写真とか、
ほいほい出してしまう奴は、いじめの標的、ワルい大人の餌食になること確定だ。
特に女子。あのねえ、君たちをつまみ食いして遊んで捨てる大人はいくらでもいるんだよ。
出会い系サイトやらで知り合って面白半分に出て行ってヤラれちゃって泣いて、性被害?

そりゃ被害者じゃなくて自業自得だ

無防備に自分や自分の情報を晒したコドモは、薄い1枚のティッシュのように使い捨てられる。

もちろん、携帯を持ったから誰でもいじめられるとか女子は全員犯されるとかではない。
個人情報を自分から公表したり、それ系のサイトに行ったり書き込んだり、よく分からない
メールに相手したりしない限り、とりあえず危険はない。
いじめもなく、上手に楽しくメール交換している子もいくらでもいる。
でもそういう子は、携帯があってもなくてもいじめられたりすることはないんだけどね。

今の携帯の怖いところは、現実社会と同じように暗黒面にも繋がっていることだ。
現実社会で、小中学生がそういうダークな場所に意識せずに迷い込んでしまうことは少ない。
しかし携帯からは、とても簡単に気づかないうちにそっちの世界に行けてしまうのだ。
書き込んだりメールしたりする気がなくても、見たくも読みたくもないエグい画像や文章を
いきなり見せられてしまうことだってあるのだ。

君が手にしている携帯は、地獄にもつながっているどこでもドアだ、ということをお忘れなく。
俺は持つなって言ってるんじゃない。要は、使い方ひとつなんだけどな。

夏休みでふやけている生徒諸君、そろそろ締めていかないと休み明けがきついぞ。
って、そりゃ俺もそうなんだけどな(笑)


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読者の皆様の中高生時代、体育の授業の着替えはどこでしていただろうか。
正確には「させられていた」だな。勝手にトイレでじゃなくて教師に指示された場所の話だから。

俺の場合、中学校は教室で、高校時代は男子は外(笑)だった。もちろん男女別々。
運動場の隅っこでパンツ晒して着替えるのは、最初は恥ずかしかった。好きな女子も通るしな。
それが当然の感情なんだが、毎週何回も体育があるので、すぐに麻痺してしまった。
放課後の運動部なんか平気でフリチンで着替えている奴がいる。お前の○○○なんか見たくない。
教育とは、げに素晴らしき恐ろしいものなのである。
恥ずかしさよりむしろ冬場の寒さがこたえた。授業前、まだ体が温まっていないときは特に。
そして授業のあとは学生服が冷え切っている。途中で雨でも降ろうものなら悲惨だ。

最近は外で着替えさせるのは減ってきているはずだ。保護者や通行人から苦情が来る。
当たり前だ。こういう当然の要求を「保護者が文句を言ってくる」などと傲慢な態度で拒絶する
教師がいる。おのれを何様と思っているのか知らんが、こういうのは時代錯誤の絶滅種だ。
部活の男子はめんどくさいから外、というのはある。メンバーが一緒に着替えるのも楽しい。
しかしまあ、いくら設備のない公立でも、体育の授業では屋内で更衣させる時代だろう。

ところが、教室は教室でも男女一緒の部屋で着替えさせられている学校があることを知って
愕然とした。そ、それってひょっとして、水泳の授業でもそうなんだろうか?

目の前でスク水生着替えである

そんなうれしい破廉恥な状況が多感で純真な思春期の男女に許されていいのだろうか。
最近の過激な性教育の成果は、俺のようなオッサンには理解不能な領域まで行ってるのだろうか。
それともこれが男女平等教育とかジェンダーフリーとかのカタチなのだろうか。

一方では、小学生でも1年生から男女別にしているところがあるというのに。
中学生にもなって男女一緒に着替えさせられているなんて、これはだな、えーと、・・・

ちょっと待て。いちいち解説するようなことか?

男性教師が女子生徒の肩に触れただけで、変態セクハラと騒がれる世の中だ。
男性教師が、女子生徒と2人きりで別室指導しただけで問題にされる世の中だ。
なのになんでそんなことが許される? 教師と生徒はダメでも、生徒同士だったらいいのか?
あ、そうか。そんなこと言ってる変態教師集団だから、平気で男女同室着替えをさせるのか。
そうやっておけば、男性教師も生徒の着替え中に堂々と入って行けるもんな。

まあ男女同室着替えと言っても、女子は肌も見せずに知恵の輪のように上手に着替えるから、
残念ながらオッサンが想像するような赤裸々な状況にはならない。
けど、だから大丈夫ってもんじゃないけどな。

それから、男女同室着替えは、ちょっと別の問題も含んでいる。

体育や水泳の授業の後、女子は教室で髪型やメイク直し、陽焼け体策に忙しい。
こういう化粧直しの類は、本来公衆の面前でやるものじゃなかったはずだ。
社会人なら洗面所や更衣室でするものだ。
更衣室すらない学校で、しかも男女同室着替えだと、それを堂々と男子の前でやることになる。
男女別室だと、窓ガラスに紙を張ったりカーテンを引いたりして、結界の中で着替えと共に
人目を忍んで(笑)やる行為だ。トイレに行ってやっている子もいるが、狭いし面倒なので
着替えのついでに教室で済ませてしまう。

着替えすら男子の前でするんだから、化粧直しをするくらい全然どうってことない。

さて、これがどういう結果を生むか、賢明な読者の皆様はこの話のオチにお気付きだろうか。

電車の中で化粧をする女子は学校が育てたのだ

地べたに座る若者も、どこででも化粧する女も、間違った学校教育の成果だ。
こんな結果を招いた教師に若者のマナーを嘆く資格は無い。
施設がないとか、密室で何をするか分からないとか、屁理屈をつけて恥を麻痺させる教育に、
とてもじゃないが美しい日本の文化も伝統も継承することは出来ない。

恥を知れ。そして恥を知らせろ。

高校生時代、姉妹都市だか何だかでアメリカの高校生が部活をやりに来て、汗だくで終了後、
シャワーがないのを知って "Oh! my god!" 目が点になっていた。
国に帰ってから日本人は野蛮で不潔なイエローモンキーだと吹聴しまくったんだろうな(笑)


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