公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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自殺の是非についてここで語る気はないのだが、少なくとも車や電車に飛び込んだり、
ガス爆発で隣人を巻き添えにするような甘えた輩は、迷惑千万としかいいようがない。

だからと言って迷惑をかけない自殺を肯定するつもりもないのだが、最近は、妙に周囲に気を
配った自殺方法やら、みんなで仲良く道連れやら、首をかしげるようなのが目に付くように
なってきた。その中のひとつが、注意喚起用の張紙PDFまで存在する硫化水素自殺なのだが、
こうして学校に振られるとなると、無視するわけにもいかない。

どう教える?苦慮する学校 教科書に「硫化水素」実験紹介(2008.4.30 産経新聞)
 硫化水素による自殺が相次ぐ中、学校現場や教育委員会が対応に苦慮している。ガス発生の材料となる洗浄剤がトイレ清掃用として校内に常備され、硫化水素を発生させる実験を紹介している教科書もあるからだ。「危険性を教えなくてはならないが、逆に興味を持たれても…」。こうした懸念から、現場への通達を出すかどうか足踏みしている教育委員会も少なくない。

 29日にマンションで硫化水素自殺が起き、避難途中の女児(2)が転倒、軽傷を負う事故が発生した大阪府寝屋川市。30日に開かれた同市内の小中学校校長役員会では、児童、生徒への注意喚起をどう行っていくかが話し合われた。

 ただ、指導を行えば、好奇心の強い年代だけに逆に関心を持たせることになりかねない。市教委教育指導課の担当者は「何もしないわけにはいかないが、子供たちが変に影響を受けてしまっても…」。大阪府教委も「自殺などを助長することにもつながりかねない」として、市町村教委への通達を出すかどうかを決めかねている。

 ガスを発生させるトイレ清掃用洗浄剤の扱いに神経をとがらせている学校もある。

 23日に女子中学生(14)が硫化水素で自殺した高知県香南市の市立野市中は、洗浄剤をトイレの鍵のない用具入れに保管している。トイレ掃除は生徒が分担しており、当番の生徒たちが便器の洗浄に洗剤を使っている。谷村正昭校長は「勝手に持ち出せないよう今後、用具入れに鍵の取り付けを検討している」。使用時は教員が必ず立ち会うようさらに徹底するという。

 中学理科の複数の教科書は「物質の化合」の単元で、試験管の中で混ぜ合わせた鉄粉と硫黄の粉を加熱した後、塩酸を加えて硫化水素を発生させ、においをかいでみるという実験をイラスト付きで紹介している。

 「実験をする際の注意事項を確認したい」。東京都内の教科書会社には、これまでに中学校などから数件の問い合わせが寄せられた。

 教科書会社はイラスト中に記載している「換気を十分に」「深く吸い込まない」「発生する気体は有毒」などの注意点をあらためて説明しているが、「何十年も前から載せているスタンダードな実験。注意を守れば安全だが、『危ないからやるな』と文部科学省から指導が出るかもしれない」と戸惑う。教科書改訂時に、この実験を載せるかは決めていないという。

 香南市立赤岡中は2年生が11~12月ごろの授業で、教科書に沿って、この硫化水素発生の実験をする予定。実験にあたって、危険性をより丁寧に教えるなど指導内容を見直す方針だ。

 「どこの学校現場も頭を痛めているのでは」と宮地憲一校長。大阪府教委小中学校課の担当者も「指導の際には、どうしても自殺が起こっていることに踏み込まなければならない。どこまで教えるべきなのかは難しい問題」と話している。



読者の皆様も、中学生時代に理科の実験で経験したのではないだろうか。
硫化水素の名前は忘れても、あの強烈な臭さは一度嗅いだら忘れられないだろう。
アンモニアと共に、中学校の理科実験でダントツの激烈悪臭ツートップだ。

実験中は、理科室の前を通るだけで温泉のようなにおいがしてくるし、生徒たちは
「くっさーーー!!!」「おえーーっ!」などと大喜びしている。
しかし、悪臭であることは確かだが、その割には気分が悪くて倒れたという話もあまり
聞かないし、もちろんそれで死んだなどという話は聞いたことがない。
さすがに文部科学省も、生徒が死ぬような実験は教科書に載せないわな(笑)

それが自殺で流行るものだから、こうして新聞に書かれることになってしまった。
理科の発生方法と、自殺用で紹介されている発生方法は違うので、そのまま真似はできない。
しかし実験の前に「これで自殺しないように」とか指導するというのも、いかがなものか。
この仕事、敏感に世相を反映しなければならんのは、今に始まったことではないが、
「指導の際には、どうしても自殺が起こっていることに踏み込まなければならない」って
言われてもなあ。困ったもんだ。

だいたいこういうのは、学校で言われて初めて知って、「え? そんなのあるの!?」と
びっくりする生徒が多いのだ。今までならそれで終わっていたが、最近は家に帰ってネットで
検索し、詳細を事細かに書いたページをすぐに発見してしまう。難儀なことだ。

それはそれとして、俺が気になったのはあれ。サンポールですよサンポール。
うちの学校もトイレ掃除にサンポール使わせてるし、他校でも昔からそうだった。

なぜサンポールは学校御用達なのか(笑)

うちの学校は、生徒が自由に使えるわけではなく、鍵のかかる倉庫にまとめて保管して
いるが、こいつはそういう問題じゃないだろ。

いまどきなぜサンポールなのか

俺は別にサンポールに恨みがあるわけではない。しかし、他にいくらでも安全で性能の
いい洗剤があるのに、なぜわざわざ塩酸入りのサンポールを使うのか、だ。

おそらく、古い学校の恐ろしく汚いトイレでは、それくらい強いのを使わないと汚れが
落ちなかったのだろう。サンポールは、発売されてから20年以上経つロングセラーだ。
最近になって、どんどん新しい洗剤が出来てきて、家庭ではそれを使うようになってきた。
我が家でも、わざわざサンポールを使ったことはない。家庭には、汚れやすい小便器が
ほとんどなくなったことも影響しているだろう。

学校では、あちこちにこういう伝統的な商品や習慣がそのまま保存されている。
レモン石鹸と青いネットもそうだ。一時流行した緑色のアルボース石鹸も。
さすがに男子トイレ小便器の中の蛍光色のトイレボールは、もう見かけなくなったが、
ひょっとするとどこかの学校では、まだその習慣が保存されているかもしれない。

結局学校では、単なる惰性でサンポールを使い続けているのだろう。
さっさと他の製品に変えれば、自殺騒ぎに巻き込まれていらぬ心配をすることもない。
賢明なる校長の皆様には、こんなことでビビってないで、すみやかに対処しておくことを
お勧めしておく。

調べてみたら他にも類似製品はあるのに、サンポールの知名度は抜群。
発売当時画期的な性能だったのか、それとも安かったのか。ルーツには興味が尽きない。


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