2学期になったので勉強の話をする。
学力低下が叫ばれる中、来年度の学習指導要領、具体的には授業数をどうするかという話。
やっとまともな見通しが出てきた。と言うより、居酒屋談義が国の教育を動かせるような
錯覚をさせられていただけ、と言ってもいいだろう。やっぱり餅は餅屋でないと。
中学授業も週1時間増 選択・総合減らす 中教審に素案(2007年08月31日 産経新聞)
文部科学省は31日、中学校の学習指導要領の改定について、(1)現在の1週間の授業時数を1時間増やし29時間にする(2)自由に授業科目を設定できる「選択教科」と教科横断的な「総合的な学習の時間」(総合学習)を削減(3)国語や数学などの主要教科の授業時数を1割増やす−とする素案をまとめた。これによって小学校と同様、批判の多かった「ゆとり教育」が転換されることとなる。
同日午後に開かれる中央教育審議会教育課程部会の中学校部会(主査・市川伸一東大教授)に素案を示す。
平成14年に始まった現行の指導要領では、「ゆとり教育」の弊害として国語、社会、数学、理科、外国語(英語)の主要教科の基礎基本が身についていないと指摘されていた。また、選択教科の標準時間数が2年では週1.4〜2.4時間(1時間は50分)などと小数単位で設定されているため、学校側は年に数回、時間割の変更を迫られたり、複数の時間割を使うなど現場の不満が大きかった。
素案によると、全体的な授業時数を週1時間(年間35時間)増やす。内訳は総合学習を週1時間縮減し、選択教科も一定の割合で減らす。逆に、英・国・数・理・社に体育を加えた授業時数は3年間で1割弱(約200時間)増やす。
教科別では、国語と社会は3年、数学は1、2年、理科は2、3年を中心にそれぞれ増加。外国語は文法や語彙(ごい)を充実させ、全学年で授業時数を増やす。体力低下を克服するため、保健体育も各学年で増やす方針。
各教科の授業時間も時間割を年度途中で変更するなどの不都合をなくすよう設定する。
授業時数の増やし方は教育委員会や各学校に任せるとしている。1時間の授業時間を現在の50分間から短縮させることで総授業時数を増やすほか、朝や放課後の読書活動、ドリル学習などこれまで授業数にカウントしていなかった時間を算入したり、夏休みや冬休みを短縮して増やすことも可能であることも明示する。 ふむ、いいじゃないか。
6月2日のエントリー
"教育再生会議第二次報告−土曜休みはなくなるか?"で具体的に指摘した方向とほぼ同じだ。
こんなものは、現場の声をちょっと聞きさえすれば自ずと目指すべき方向は決まってくる。
文部科学省が画期的な提案をしたわけでも、俺が優秀な洞察力を持っているわけでもない。
素人居酒屋会議もとい教育再生会議がヘタレなだけなのだ。
朝や放課後の読書活動、ドリル学習というのは、1校時が始まる前や終りの会のときに
10分程度、読書をしたり漢字や計算の練習をするというものだ。実施している学校も多く
専用のドリルやプリントも業者から出版されている。
これを毎朝する場合、たとえば10分×5=50分で、1週間で1コマ分の授業とカウントする。
従来は、このカウントを認めるとか認めないとかでゴタゴタしたこともあったのだが、
国が認めてくれるのだから堂々とカウントできる。
余談だが、給食や弁当の時間は、食事指導として勤務時間になっている。教師に昼休みはない。
その分は後ろに回されて5時前が休憩時間となっているが、実際は休憩なんか出来ない(笑)
さすがに食事指導の時間はまだ授業にはならない。しかし食育が盛んに言われるだろうから、
ひょっとするといずれカリキュラムに入ってくるかもしれない。
夏休みや冬休みの短縮も可能とあるが、これ、安易にやるのは賛成できない。
なぜかって? 言っておくがサボりたいからじゃないぞ。
気温40度を越える夏に授業なんかやってられるか逆に夏休み増やさなきゃならんような気候だろ。マジで授業中に熱中症でバタバタ倒れるぜ。
教室にエアコンつけてくれるなら別だけど、私立と違って貧乏な公立は望み薄だ。
そこまでして能率の上がらない授業数を稼がなくても、教師を増やしてくれたら学力は上がる。
ところでこのニュースを見て「詰め込み教育に戻る」とかヒステリックに騒ぐような奴は、
賢明な読者の皆様の中にはいないだろうが、念のため言っておく。
詰め込むどころか、ちょっと戻っただけですから「増やした」なんていうのは言葉のあやにすぎない。今までが、やりすぎのマイナスだったのだ。
そこんところお忘れなく。
さて教育再生会議はどうするのかな。まあ安倍政権のドタバタで消滅しても仕方ないし、
それで困ることもないと思うが。あ、ネタの泉がなくなると俺はちょっと困るかも。▼座布団1枚!と思ったらクリックよろしく
