公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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週間マンガ誌モーニングに、こんな原稿募集広告があった。

編集者に会わなくても漫画家にはなれます。
人と直接会うのが苦手な方、外に出るのが億劫な方、だけど漫画が好きな方。
MANGA OPENはそういった方からの応募もお受けします。
選考を勝ち抜き担当者が付いた場合は、電話やFAX、メールなど
可能な限りの手法を使って創作活動をサポートします。
自分の可能性にフタをしないでください。
MANGA OPENはあなたの才能を待っています。


これを読んで皆様はどう思われただろうか。
マンガに興味のない方は申し訳ないのだが、子供の頃ちょっとでも漫画家に憧れたり、
もう少し大きくなって同人誌にかかわったりした経験のある方は、これがどういうことか
すぐにお分かりいただけたと思う。

引きこもりでも仕事が出来るのだ

それもHPとかコミケとか同人誌ではなく、全国誌レベルだ。

こういう広告を出すに至ったいきさつは分からない。
現実問題としてそういうケースがあったのか、これから予想されるのか。
いずれにしても、少なくとも才能と意欲のある引きこもりにとって朗報なのは確かだ。

この広告を初めて目にしたとき、そういう世の中になったのかとしばらく考え込んだ。

人付き合いが一番厳しいのは義務教育の小中学校だ。感情のまま動く情容赦のない世界。
それが嫌で高校はパスしてしまっても、自分でがんばって勉強すれば大検で大学に行ける。

大学は、人とほとんどコミュニケーションを取らなくても、なんとかなる所だ。
教室に一人座って授業を聞き、きちんとレポートを提出しテストを受け、
4回生で少人数のゼミだけなんとかしのげば、さほど苦労することなく卒業できる。

樋口康彦氏は著書"「準」ひきこ森"(講談社+α新書)の中で、これを「準ひきこもり」と呼ぶ。

定義付けについてはいろいろ言われているようだが、大学がそういう場所なのは同意する。
そういえば自分の学生時代にも、そんな奴はいた。いつも教室の前の方に座っているけど、
誰も話したことが無い。知ってるけど知らないあの人。
大学が小中高校と決定的に違うのは「準引きこもり」が可能だということだ。

大学でなんとかやれた準引きこもりも、就職活動は当然うまくいかない。
そして彼らはまた、真性引きこもりに戻っていく。

そんな引きこもりに、メジャーなマンガ誌が道を開いたのは事実だ。
しかし「引きこもりマンガ家、衝撃のデビュー」このキャッチコピーが使えるのは最初だけ。
それでいつまでも商売が出来るほど世の中甘くない。面白くなければ見向きもされない。
人と触れ合うことを避ける者の描いた作品が、人の心をどう動かせるのか。
それもこれも編集部は先刻承知のはずだ。

これがどういう意味を持つのか、俺があれこれ解釈するのはやめておく。

ブログにだって、コミュニケーションを避け一方通行の出力を続けている者はいくらでもいる。
コメントを選択し、自分に心地よいものだけを公開する。少しでも否定的なものは排除する。
誰かが読んでくれていると信じてアクセス解析を眺めることで、社会の中に自分の存在意義を
見つけようとする。
逆に、ネットの中では実社会の自分と違って活き活きとコミュニケーションが取れる者もいる。

編集部はそんな彼らに出て来いと呼びかけている。
才能があるなら、光るものを持っているなら、やる気があるなら、
君のスタイルに合わせようと言っている。

とにかくそんな世の中なのだ。引きこもりぐらいでガタガタ言ってちゃいかんのだ。
世の中は、すでにもう一歩先に進んでいるのだ。

しかし連載を何本もかかえているマンガ家なんて物理的には引きこもり状態に近いよな。
もちろんそれはカンヅメと呼ばれて、引きこもりとは別物なのだが。


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なるほどー
不登校児や引きこもりのような人たちって
感覚が鋭かったり視点が違ったりしますからね。

そう考えると変に社会に同化しようものなら
その感覚も失ってしまうのかなぁ。
【2007/10/17 Wed】 URL // ダイ #- [ 編集 ]
んんん~~~~、
こんな企画を考えるなんて、よっぽど若い才能が欲しいんでしょうね~。
実は昔プロの漫画家でしたが、
基本的なコミュニケーションが出来ないと、こういう業界も難しいと思います。だって、読者とのキャッチボールですから。
プロとしてやっていくためには、独りよがりは通用しない、エンタテイメントじゃないとダメですしね。
そのあたりの割り切りや、自分の見せ方がわかっているかどうかでしょう。

モト引きこもりとしては、有名な宮本亜Oさんがいらっしゃいますから、可能性としてなきにしもあらず・・・・ですけど。
【2007/10/17 Wed】 URL // くーみん #- [ 編集 ]
>ダイさん
宮崎さんのラピュタに出てきた飛行石は、空気に触れるとその輝きを失ってしまうんですよね。そのとがった部分や異なる視点を、面白い作品にまとめるのが編集の力なんでしょうが・・・読んでみたいです。

>くーみんさん
漫画にピッと反応する人が誰かいるだろうと思っていたんですが、くーみんさんはプロでしたか。

そう、商業誌となると、読者に買ってもらわないといけないんですよね。
たとえ一発で終わっても作品が欲しいというところでしょうか。

ジブリの鈴木プロデューサーが、最近はみんな作品を見る目は肥えてるけど、作るほうに行かなくなっちゃったと言ってました。
たしかに少子化だから、若い人間は減っていくわけですけど、
どうなんでしょう、やっぱり減ってるのかなあ。。。
【2007/10/18 Thu】 URL // シーサー #gJtHMeAM [ 編集 ]
例の亀O家の大Oくんが、漫画家目指すという話ですが。
スポーツ新聞の見出しだけ見たので、ガセかもしれません。
どの道も、プロを目指すのは簡単じゃないぞ!
【2007/10/19 Fri】 URL // くーみん #- [ 編集 ]

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