公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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全国学力テストの結果がやっと発表された。アクセス解析でも、昨夜から学力テスト関係のサーチワードが激増している。教育再生会議は休眠状態なので、これからしばらく学力テストの結果をじっくりと吟味していきたい。

文部科学省にはすでに結果が公表されているが、生のデータを出されても、一般やマスコミの方々はなかなか読み取りにくいと思うので、できるだけ分かりやすく解説していくことにする。

サーチワードとしては「全国学力テスト 順位」が一番多く、関心の高さを物語っている。
このシリーズの序章として、順位や平均点に踊らされるなという話を9月に書いているので、
まだお読みでない方はそちらからどうぞ。

ということで全国学力テスト、手始めはこの話から。

【学力テスト】県民性反映!? 順位に泣き笑い (2007.10.24 産経新聞)
 全国225万人の小6と中3が参加し、43年ぶりに実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)。24日、結果を公表した文部科学省は「競争意識があおられる」と、正答率の順位づけはしなかったものの、目に見える数字を突き付けられた各自治体からは「うれしい。地道な努力の成果」「厳しい結果。ショックだ」と悲喜こもごもの声が聞かれた。都道府県別の格差の背景には、家庭の経済状態が影響しているとみられ、子供たちの学力低下に歯止めをかけようと懸命な教育関係者の前に、新たな課題が浮かび上がった。(以下略)

家庭の経済状態が学力に関係しているなんて、いまさら言うまでもなく当然の話だ。
今回の結果発表はこれを実際に数字で裏付けることになった。

家庭の経済状態を表す統計資料はいろいろあるが、手っ取り早く都道府県別の失業率でいく。
これと全国テストの点数との相関関係を検証してみる。

失業率と成績の関係
まずこの散布図をご覧いただきたい。グラフは俺が独自に描いたものだ。使用したデータは以下の2つ。後者の表は産経新聞が独自に作成したもの。


・平成14年 就業構造基本調査に基づく完全失業率 (総務省統計局)
  都道府県,男女,年齢階級別完全失業率(摘要表)

・「知識定着 応用弱い 全国学力テスト」 (2007.10.24 産経新聞)の記事中にある、
 小中学校(公立)学力テストの結果(PDF形式) ←都道府県別順位を知りたい方はこれ

いかがだろうか。
中位の自治体では大きな差はない。はっきりしているのは上と下。
失業率が高い地域の理由は、各自で考えるなり調べるなりしてくれ。

俺が何を言いたいかって?

学力は、教師の資質とか教育委員会がどうこうとかいう、そんなちまちましたもので
簡単にどうにかなるもんじゃない。

根本にあるのは地域の格差、家庭の経済力だ

だから本気で考えだしたら、この国の社会構造がどうとかいう話になってしまう。
それを語るのはこのブログの仕事ではないので、識者の方にお任せする。

おい、そこの先生。順位なんかで一喜一憂してる場合じゃないぞ。
自分達の力量だけで学力を上げてやるとか挽回するとか妄想してたってダメだぞ。
そんなものは単なるうぬぼれだ。

そこの保護者さん。教師や学校や教育委員会を叩いてなんとかなると思ったら甘いっ!
そんなものは仕事や夫婦間のストレス解消にもならんぞ(笑)

俺達教師のなんとかできる範囲なんて、本当に限られている。
社会全体の歪を見てみぬ振りをして教育の上っ面だけいじくり回しても、効果は疑問だ。
安倍内閣が崩壊したあたりで、そのことに気づいてくれた人がどれだけいただろうか。

何にせよ、俺達公立学校の教師の仕事は、これからますますややこしくなっていきそうだ。

さて、まだ生き残っている教育再生会議がこの結果をどう読むか、楽しみにしておこう。

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こういうネタ,好きです.教員の影響力と家庭の影響力の比較をどこかの機関で調べてみてくれませんかね.
【2007/10/30 Tue】 URL // えっ?学校に期待? #- [ 編集 ]
>経済力の格差
というと、またもや「裕福な層は塾や家庭教師にお金を掛けているから」と勘違いする人が出てくるんでしょうけど。
お金掛けても、出来ない子は出来ません(断言)。

裕福な層は、親の学歴が高い人が多い。
何気に見るテレビの番組や読む本、会話の内容が問題かも。
むしろそんな、家庭環境の影響が大きいのではないかと思います。
あと「自力で勉強する」「わからなければ、自分で考えて工夫していく」という力ですかね。

その意味で、「離婚家庭」のほうに私は注目したいです。
離婚しないまでも家庭内別居していたら、子供は勉強どころの話じゃないですもん。

>教員の影響力
あ、これは受ける子は受けます。
長女の場合、小学校5,6年の担任と、中学の先生たちがけっこうよかったです。学校以上の授業をしてくれたことが、プラスになりました。
でも、先生の努力が無駄って子も多いです。

小学校6年のときの担任が「社会の100問問題」出したとき、平均点が2~30点だったんですって。やり直しても、たいして延びませんでした。
先生が気の毒でした。せっかく頑張ってくださっているのに。
【2007/10/31 Wed】 URL // くーみん #- [ 編集 ]
教員の影響力というか、教員の質の差は、免許更新性が実施されたら必ず報道されますからご心配なく。
「更新不合格ワースト3は●●県、△△県、□□県」ってね(笑)

家庭の状態が子どもに与える影響、絶対に小さいはずがない。
離婚率ですか? 沖縄、大阪、北海道・・・って、またも同じような県が出てきます。失業率も生活保護率も離婚率も、やっぱり家庭環境を表す数字なんですよ。

学校も家庭もどっちも大切なんて、結局、分かりきったことなんですよね。
【2007/10/31 Wed】 URL // シーサー #gJtHMeAM [ 編集 ]

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貧困に目をむけよ  【2008/09/02 Tue】
学力テストの結果が発表された。 いろいろ論評がされているが、ここでは教育毒本のエントリーの視点を援用して、今回(2008年)の学力テストの結果と失業率の関係を探ってみたい。 結論から言うと、都道府県別の学力テストの結果、特に中学の正答率合計と各都道府県...
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