公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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いまさら始まったことではないのだが、少子化で学校はどんどん減っていっている。
行政の目から見ると、財政難の中、教育予算のやりくりは本当に厳しいのが現状だ。

学校を最低限維持するのに必要な経費は、生徒の人数が100人でも10人でも大差ない。
たとえば教室の蛍光灯にかかる電気代は、教室の中に40人いても1人でも同じ。
「今年は生徒数が少ないから、教室もトイレも明かりなしで我慢してね」では困る。

プールにしたって、10人でも500人でも水道代やポンプを動かす電気代は同じ。
運動場も、生徒数が少ないからといって、バレーコート一面分だけ残して、あとは市営駐車場に改修するわけにもいかない。草ボーボーで放置もできない。

一番金のかかる人件費、つまり教員数も、中学校なら最低各教科1人はほしいところだ。
3クラスしかないから教師3人ではダメなのだ。実際は、全教科の教師がそろっていない
学校はいくらでもあり、免許のない専門外の教科を仕方なく教えるのは珍しくもない。
しかし、ある程度教師の頭数はそろわないと、まともな業務はできない。
たとえば、1クラス20人を修学旅行などの宿泊行事に散れて行くのに、最低でも男女各1名の教師は必要だ。男の先生ばっかりでは都合の悪いこともある。校長と養護(保健室の先生)もついて行くのが普通。

例を挙げていくときりがないのだが、とにかく学校というところは、生徒の人数が少なくなるほど、コストパフォーマンスが低下するもので、財政難の地方自治体にとっては、生徒数の減った
学校を抱えているのは頭の痛い問題なのである。

というお話を前提として、今回は、中高一貫校、耐震補強工事、学校選択制について、
学校ではなく行政側の視点で、ちょっと語ってみる。

四川省の大地震を例に挙げるまでもなく、学校の耐震補強工事は急務だ。
東海、南海、東南海地震に対する備えについても、俺がわざわざ語る必要もない。
避難所にも指定されている学校の校舎が倒壊しては、お話にならない。
だからこんなニュースも素直に頷くことができる。

耐震危うい学校に補助拡充 自民議連が法案提出へ (2008年05月21日 朝日新聞)
 政府は08年度予算で学校耐震化工事のために約1150億円を計上している。しかし、1校で1億円以上かかることもあり、多くの自治体は財政事情などを理由に工事を見送っているのが実情だ。

 文科省によると、公立小中学校の校舎約13万棟のうち、昨年4月現在で耐震性がないと判断されたのは約4万5千棟。このうち1万9343棟で本格的な耐震診断を実施。その22%に当たる4328棟は構造耐震指標(Is値)0.3(耐震強度0.5に相当)未満で、大規模地震で倒壊の可能性が高いという。
(*一部引用)

お金がなくて耐震工事ができない、だから国の補助を増やそうという結構な法案だ。
国庫補助率を現在の2分の1から3分の2に引き上げ、地方交付税措置も拡充。
いくつかの自治体と学校は、これで救われるだろう。
しかしそれでもどうにもならない自治体だってある。
ではどうするのか。

耐震補強工事が学校をつぶす理由になる

生徒が減っていずれ廃校になるのが目に見えている学校に、何千万何億の予算は組めない。
この際だから、大地震がこないうちに早めに統廃合しておこう、というわけだ。
たとえ工事が必要でも、統合した学校になら、コストパフォーマンス的にもベターである。
なにしろ生徒の命を災害から守るという錦の御旗があるから、心情的に意義を唱えるものは少ないだろう。

次、公立の中高一貫校。これも一言では語れないほど全国で様々な現状が入り乱れている。
純粋に新しい教育的な試みとして、建設的な取り組みをしている学校もあるし、鳴り物入りで蓋を開けたが、中身はなんだかなあになっているところもある。
そして、

中高一貫校は予算削減の切り札にもなる

中学校同士の統廃合ではなく、高校への吸収合併。行政にとって有難い選択肢のひとつだ。
表向きは発展的解消なのだから、たとえその内情が予算削減メインであってもかまわない。
いれものを用意して人間を放り込んでおけば、あとは現場の教師がなんとかするだろうと(笑)

三つ目は学校選択性。

生徒に入学する学校を選択させることで学校どうしを競わせて、質の向上を図ろうというのが、学校選択性の表向きの狙い。競争原理の導入で公教育がよくなるというわけだ。
もっとも私学では、昔から、お客様である生徒獲得のために様々な方法でしのぎを削ってきたわけで、試験もなく無条件で地域の学校に入学できることが特徴だった公立とは、
そもそも一線を画している。義務教育の公立学校で実施することにこそ、選択性の
意味と新しさがある。

すでにあちこちの自治体で実施されているこの学校選択性が、今後どのような評価を受けるのかは、もう少し長い目で経過を見る必要があるのだが、実はこれ、行政の目で見ると、別の意味でおいしいところが隠されている。

少子化で学校が減ると、廃校になった校区の生徒にとっては、物理的な不便が増える。
通学距離が長くなるし、地方では、地域住民の交流の要となる学校が消滅すると、住民の生活様式そのものが変わることすらある。都市部でも、できれば自分の地域の学校は、廃校にして
ほしくないのが親の本音だろう

もちろん統合による利点もある。生徒にとっては、限られた狭い人づきあいから、
大人数の中で交流の可能性が広がる。学校設備や教師の数などもスケールメリットがある。
しかし、登校距離など物理的な不便は変わらない。近所の友達も少ない。

都市部で、少子化を迎えた同じようなふたつの学校の、どちらか1つを廃校にしなければ
ならない場合、どちらをとるかはなかなかに難しい。行政にしてみれば、廃校決定までに地域住民からの反対運動や、様々な調整がからんでくる。跡地の売却や転用などで、両者に明らかに
差がつかないとなると、なぜこちらの学校を廃校にするのか、明確な理由がいる。

そこで学校選択性ですよ

学校同士を競わせておけば、そのうち勝手にどちらかが不人気となり、生徒が減り、つぶれてくれる。
なぜその学校が不人気になったのか、教師の努力が足らなかったのか、結局は地域性によるものだったのか、そんな理由は、行政にとってはどうでもいいことだ。

とにかく学校選択性で生徒数の減った学校をつぶせばいいのだから、話は簡単だ。
つぶす理由となる数字が、生徒数としてはっきりでてくるのだから、ややこしくはない。
地域住民の反対? そんなもんはどうってことない。

だってその学校を選ばなかったのは地域住民ですから

行政は、自ら決断の采配を振るう手間が省ける。競争原理万歳である。学校選択性には
こんな便利な使い方もあるのだ。

中高一貫校とか学校選択性とか、こういう一見おいしそうな目新しいモノは、決して生徒や保護者だけの利益を考えて実施されているわけではない。
いろんな方面にとって、それぞれにおいしいところがなければ、いまどきやってられない。
これらの中に、教師にとっておいしいところがどこにあるのか良く分からないが、
せめて読者の保護者の皆様は、ご自分やお子様にとってのおいしい部分を、上手に利用していただきたいものだ。

大阪府の橋本知事も、教育予算削減にかけては強烈な采配を振るっている様子。
これについてはいずれまた別項で。


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まず教師が経費の無駄使いや莫大な退職金とかも問題ないか?

自分たちの権利だけ主張しても無駄だと教師はあれほど生徒に主張してるでしょ!

教師自分の権利だけ唱えて泣き事言っても無駄
世の中そんな都合良く完璧にできていない

少子化はこの一年二年でどうにかなる訳じゃないし 税金で賄われる訳でしょ?
なんでもかんでも要求通りにできていない

辛い事も受け入れなきゃ!普通生徒に発する言葉が教師に振り かかるとは因果果報と言う現実も受け入れなきゃ
人間誰でも辛い事はあるの!教師だけが我が世の春を満喫できるとは勘違い甚だしい!橋下知事を支持します
【2008/11/26 Wed】 URL // 十六茶 #- [ 編集 ]
入学金未払いのスレでは街金融まで例に出して結構ドライな発言してたが

自分たちの事になると構ってちゃん同情してちゃんになってないか?
教師が世間知らずと言われるのは他人には鬼のクビとったみたいに厳しいが自分には幼児並みの甘ったれになるとこ

「自分探し」と言う言葉が嫌いみたいですが それは自分自身を自分で鏡に写す事の意味もある

教師やホームページ主さんは自分のしてる発言に矛盾がないか自分のしてる事を冷静に把握してるのかな?
俺は橋下知事を必ずしも全てを支持してない(結構強圧的な政策や言動もあるので)が教師たちをイジメたくてそういう政策を打ち出した訳とは限らないと思う!
やむおえないからせざる得ない事は世の中一般あるんだよ

「断腸の思い」みたいな言葉や「何も好きでやってる訳じゃない」と言う台詞を耳にしませんか?
「こうするしかないんだよ」と言う台詞も

知事もそうぜざる得ないのでは?
生徒不足と税金不足、国の赤字を考えたらやむおないでしょ!

生徒や生徒の親御を入学金不足と街金を例にしてまで切って捨て 自分たちの事になると泣き事言う!

世の中や人間は完璧に都合良く要求を得られる程上手くできてないんだよ
【2008/11/26 Wed】 URL // 十六茶 #- [ 編集 ]
それから大阪からさほど遠くない宝塚市の教師が研修とかこつけ経費の空請求とかしてたでしょ

夏休みの研修レポートと偽り経費を空請求したり

宝塚の教師の経費水増し請求

橋下知事に手紙かメールしたいねぇ

この事件を報告してこんな事するからばんばん教育予算削れと

生徒の為の教育予算削減は反対だが 税金を悪用無駄使いする教師の為の教育予算は徹底的に削れ もちろん小さな隙間まで徹底調査しろと

あと連帯責任で罰として退職金カットもいいね

日本は財政赤字なの
教師だけが権利主張しても無駄
【2008/11/26 Wed】 URL // 十六茶 #- [ 編集 ]

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