秋葉原での痛ましい事件は、被害者の無念を思うと語る言葉がない。
万死に値する罪というが、たとえあの凶獣の万死をもってしても、たった一人の被害者の命を償うことも絶対にできない。亡くなった方の冥福を祈るばかりである。
大きな事件の陰に隠れてしまっていたが、6月8日は実はこんな日でもあった。
付属池田小事件から7年、在校生が式典で誓いの言葉 (2008年6月9日 読売新聞)
大阪府池田市の大阪教育大付属池田小学校で2001年6月8日、8人の児童が死亡し、教師2人を含む15人が重軽傷を負った殺傷事件発生から7年を迎え、同校で8日、追悼式典「祈りと誓いの集い」が営まれた。
今年は在校生代表として、事件できょうだいを亡くした6年生の児童が、家族を失った児童として初めて、誓いの言葉を述べた。
式典には遺族や教師、在校児童ら約1600人が出席。犠牲者の名前が刻まれた「祈りと誓いの塔」(高さ4・5メートル)の八つの鐘を鳴らし、全員で黙とうをささげた。
在校生代表の児童は「8人の亡くしたかけがえのない命が、事件を知った人たちによって生かされますように。安全で安心な世界をつくるために努力し続けます」などと誓った。そして同じ大阪では、3年前にはこんな事件があった。
大阪府寝屋川市の小学校内殺傷事件 (2005年06月16日 西日本新聞)
今年(※筆者註 2005年)2月14日午後、大阪府寝屋川市立中央小で、教職員3人が刺され、うち鴨崎満明教諭=当時(52)=が間もなく死亡、ほかの2人も重傷を負った。大阪府警が殺人未遂の現行犯として同小卒業生の無職少年(17)を逮捕。殺人容疑などでも追送検した。事件を受け、大阪府は大阪市を除く市町村の小学校に警備員を配置する事業を開始。大阪市は警察官OBらを警備員として小学校を巡回させることを決めた。 教育関係者の一人として、いつ自分の身に降りかかってもおかしくないと、背筋が凍る思いの
事件だった。
さて大阪の教育は今、どうなっているのか。
小学校警備員の補助金、来年度から廃止 橋下知事が語る (2008年5月30日 朝日新聞)
大阪府の橋下徹知事は30日、財政再建をめぐる府教委との公開討論で、公立小学校への警備員の配置のための市町村への補助金を来年度から廃止すると語った。
05年の寝屋川市立小学校での教職員殺傷事件をきっかけにできた、警備員の配置費用を府が半額補助する仕組みについて、改革プロジェクトチームは10年度を最後に廃止する案をだしていた。知事はそれを2年繰り上げる考えを示した。警備員配置の府予算は07年度で5億4300万円。 橋下知事が、もう警備員いらないってよのどもと過ぎれば何とか言うが、当時、橋下知事は当事者ではなかったから、直接の関わりは
なかったはずだ。池田小学校の事件についての彼のコメントもネットで拾えるが、
それについてはここでは触れない。
これも様々な予算削減の中のひとつにすぎないわけだが、教育関係では、他の公務員同様、
教師の給料ががっぽり減らされる。俺と同年代の知人も、年収が数十万減ると頭を抱えていた。
もっともこれは大阪府に限らず、全国的な傾向なので、俺もひとごとではない。
しかし同じ教育予算でも、教師の給料と危機管理費を同列に削減するのはいかがなものか。
警備費は子供の命を守る金なんだけどな格好つけて給料が減るのは我慢したとしても、そっちを削るのってさすがに違うだろ。
まあ、その分、橋に電球つけたりするらしいけど。
中之島3橋ライトアップ提案 水都事業で橋下知事、修正 (2008年6月7日 朝日新聞)
もはや俺達は、その電球で人の心がなごんで痛ましい事件を未然に防いでくれることを祈るしかないのだろうか。給料削減といい、本当に気持ちの萎える思いだ。
ちなみに附属池田小学校の皆さんは心配する必要はない。国立だから橋下府知事は手が出せないんだな。大切な命が危うくなることはないから安心してくれ。▼座布団1枚!と思ったらクリックよろしく
