公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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教師になるには、まず大学で教員免許を取る必要がある。
学科の授業の他に、実際に現場へ行って教育実習をしなければならない。
学生は実習の為に大学の附属学校へ行ったり、自分の出身校に頼みに行ったりする。
これが教育実習生、いわゆる教生の先生だ。
現場では便宜上先生と呼ばせているが、もちろん本物の教師ではない。

現場の教師は、自分達も昔教育実習で世話になったので実習生の為に無償で奉仕する。
実習生を担当したら負担は激増するし授業は遅れるし、なかなか大変だが仕方がない。
まあ生徒にとっては、けっこう楽しみなイベントであることは確かだ。
実習生にとって目が回るような毎日はあっという間に終わり、大学を卒業して教員免許をもらう。
そして県や市や町など自治体の教員採用試験を受けて、合格すると教師になる。

教育実習は教員免許のための必須条件ではあるが、一人前の教師になるための研修ではない。
たかだか3週間やそこらでどうにかなるもんじゃない。実際に教師になった場合は、
中学校なら、担任をして入学式から始まって卒業させるまでの3年間は最低必要だ。
それでとりあえず日程上は最低限一通りの業務を経験することになる。
一人前になるのはそれからだ。こんなことはどの業種でも同じだろう。

だから教育実習は、現場の空気を体験しておのれの適性を見極めるためのヒント、
あるいは猶予期間に過ぎない。

ということで教師の質の低下を云々するなら、この教育実習あたりから考えなきゃいかんのだな。

さて俺は今まで毎年何人も教育実習生を見てきた。天性とも言うべき素質が光っている奴もいたが、
マジでどうにもならん奴もけっこういたぞ。
採用試験を受ける以前に、教員免許状なんかやるべきじゃないという学生な。

事務処理がまるでできない奴、マンガ字しか書けない奴、いまどきパソコンも使えない奴、
生徒の方がしっかりしていて逆に注意される奴、指示された教材研究をやってこない奴、
全校朝礼で生徒の前に立って校長に紹介されているのに、気をつけも休めもできないで
ぐにゃぐにゃしてる馬鹿なんか、その場で蹴り出してやりたくなる。
どれも実際にあった例だ。

単位だけのために成り行きで来ているのが明らかな奴は、逆にまだいい。
一種の職場体験学習として、こっちもそれなりにお相手するから、
とりあえず一生懸命やってくれたらそれで十分だ。

逆に、ダメダメなのに「絶対教師になりたいんです」とか思い込みの激しい奴の方が
始末に終えない。頼むから教師になんかならないで他の仕事探してくれとすら思う。

こういうダメ実習生がその後どうなるかというと、

無事実習を終わってそのまま教員免許もらうんだな

不可は出さないのかって? 俺は教師になって20年以上、不可を出された実習生は見たことがない。

実質的に、来たら誰でも通すシステムになっている

教師としての適性を見極めて不適格者をふるい落とすシステムではなく、
実は教職課程を履修した者が教師となることを前提とした、単なる現場体験期間なのだ。

なぜダメ実習生に不可を出さないか。不可を出すと、大学にその理由の正当性を説明したり、
担当教官がやってきたり、それはそれは大変なことになる。大学とケンカするのは難儀だ。
そりゃそうだろう。その学生、教員免許も単位も取れなくて卒業できんかもしれんもんな。
現場の教師は、教育実習で真剣に悩んで不可など出さず、適当に単位を出しておけば、
どうせヘタレな学生は採用試験に通らないだろうということなのかもしれん。

だけどな、教師の質を上げようと思ったら、これを知らん顔して放置するわけにはいかんだろ。
教師が不足する時代を見越して教員免許の取れる大学を増やすのは結構だが、
それならそれで、本当に適性を持った者をきちんとふるい分けるシステムも整備しないと、
粗製濫造になるだけだ。余計に質を落とすことになりかねない。
既に現場にいる役立たず教師を切るのは対症療法でしかない。枯れた葉を摘んでいるだけだ。
根っこの部分の手入れも忘れてはいけない。

しかし教育実習で単位落としたら、さすがに追試というわけにはいかんわな。
母校以外で教育実習を受けてもらうのは難しいし、やはりあきらめるしかないか。
それでもとりあえず卒業は出来るようにしとかないと、袋小路だ。


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本当にあった教育実習の話。
・ある学校に音楽の教生が来たけど、その指導教官は常勤講師(勤務1年未満)。
前年の打診時に安易に校長がOK出してしまったために、かように馬鹿な事態が発生。校長も教務主任も教育自習を舐めすぎ。
実習期間が採用試験直前であり、試験対策勉強どころではなかった様子<指導教官

・実習先の生徒(女子高生)に手を出してしまった教生。エロマンガの話じゃなく。
実習から大学に帰ってきて得意気に話してました。こういう輩は放り出してください<現場
幸い、この色魔は教職には就きませんでした。

・実習授業1時間。
ある教生が母校で実習した所、授業をさせてもらったのは1時間のみ。行事の準備週間に実習がぶつかり(ぶつけた?)、名目は教科で実際には行事準備に読み替えていたために単位取得に影響はなかった模様。
・・・こういう体質、今回の必修授業虚偽報告騒動と無縁ではないはず。
もっともその教生、楽が出来たと喜んでましたが。

【2006/10/30 Mon】 URL // 甲 #YK3S2YpI [ 編集 ]
こっちは実習生じゃなくて学校側の対応の話ですね(笑)

キャンプにバッティングというのもありましたよ。そんなもん実習生の都合にあわせて行事予定組んでるわけじゃないので、ものの見事に。
2泊3日のキャンプと前後で5日間、つまり1週間まるまる飛んで、その前の週もキャンプ準備でバタバタしている最中。
こんなもん、まともに授業なんかできるわけない。実習生はキャンプについてきて、そりゃ喜んでやってましたとも。生徒と一緒に転げまわってました。指導案も批評会もなくて、レク施設にいる学生バイト君と何も変わらないし(笑)

指導教官が新卒2年目という、わけわからんのはありましたが、さすがに1年未満の講師というのはなあ。不幸な実習生だ。

教生に手を出した教師という話は聞いたことありますが、さすがに生徒はなあ・・・。

生徒諸君、なんだかこんな話題ばっかりで申し訳ない。教生の先生に憧れたなんてのもあるよねえ。我々はオッサンだし仕事だし(^^;
【2006/10/30 Mon】 URL // シーサー #gJtHMeAM [ 編集 ]

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