公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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教育再生会議 第2分科会子どもの「心の成長」のために(議論のたたき台) (11月29日)
前回に続いてこの中からネタを拾ってみる。

3 芸術・文化活動やスポーツ活動を通じて、子どもの心を豊かにする
芸術・文化活動やスポーツ活動を通じて、子どもの心を豊かで健やかなものとするには、どうすべきか。
(具体例)
・全国のどの小・中学生も、最高レベルの音楽など芸術を年1回は鑑賞できるようなプログラムを設けてはどうか。


最高レベルの芸術を年1回は鑑賞、これは大いに結構だ。素晴らしい。

義務教育の公立学校は、生徒にとって生涯ただ一度の経験を提供する場でもある。
何のことかというと、たとえば学校の体育館でオーケストラを聴いた、映画を見た、
餅つき大会で餅をついて食べた、凧揚げをした、修学旅行で新幹線に乗った、等々。

そんなもの、わざわざ学校でやらなくても家でできるだろう、というのは、
できる余裕のある人間の言うことだ。すべての人間が年に1回でもコンサートホールに行くか?
映画だって、映画館に行ったことのない生徒はいくらでもいるぞ。
そもそも趣味の問題以前に、まず経済的余裕がなければ行きたくても行けないわな。
そういう意味で、学校で見たオーケストラが生涯たった一度の経験になることは十分ありうる。

学校で映画鑑賞会をやることがあるが、
「最近の子はDVDでもレンタルでも映画は良く見てるから学校で見せなくてもいい」
などと言う教師は公立学校向きではない。多くの家で見られるようになったからこそ、
少数の見られない子のためにやるのも公立の存在意義だ。

さてここで問題が。

良いものには金がかかる

教育再生会議のメンバーに合わせたわけではないが、劇団四季を例に取ってみよう。
劇団四季は学校向けにも積極的にプロモーションを行っている。
鑑賞会で劇団四季のミュージカルを見られないかと、ちょっと調べてみたことがある。
団体で劇場に出かけて行って、一般客と同じように専用劇場での公演を見るとすると、
交通費も含めて一人数千円の費用がかかる。内容からすれば決して高いとは思わない。

しかし鑑賞会の費用は生徒の個人負担となる。ここまで金かけていいかという話なんだな。
余裕のある家はいいが、生活保護を受けている家庭があることも考えると、
個人負担は、1000~2000円というところではないだろうか。

学校の体育館へ団体を呼ぶ場合、一人1000円で全校生徒500人の学校なら予算は50万円。
50万で最高レベルのオーケストラや劇団は呼べないんだな。映画会にしてもヒット作は高い。
少子化で生徒数は減っているので、200人の学校なら予算は20万になってしまう。
最高レベルどころか、何校か合同でやらないと鑑賞会の開催すら不可能になる。
これが最近の現状だ。

ということで教育再生会議様、貧しい公立校でも最高レベルの芸術を鑑賞できるように

最高レベルの予算をつけてくれ

そしたら俺は頭を下げて拍手を送る。

教育で、お金で簡単に解決できてしまう問題は、実はけっこう多い。
なのにそれは知らんふりをして奇策珍策をひねり出してくるパターンが多いので要注意。


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