公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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俺が教育再生会議をウォッチし続けているのは、何かが生まれるのを期待しているからではない。
本当はちょっと期待していたんだが、違うというのが分かってきてから見方を変えた。
最近面白いと思っていることは次のふたつ。

・構成メンバーの発言の端々から、たとえ痛い発言であっても教育の問題点が浮き彫りになる。
・教育や教員、学校に関する世間一般での受け取られ方が垣間見える。

一種のモニタースピーカーだな。そこから流れてくるのは必ずしも心地よい響きとは限らない。
しかし周囲で出ている声や、時には自分の音がよく分かる。それをフィードバックして
よい音を作っていく材料にする。そういう意味ではなかなか勉強にもなる。

ということで今日も勉強していこうか。

教育再生会議のメンバー、始まる前から言われていたのが、教育の専門家不足。
実際、現場を知るものは2人しかいない。皆様ご存知ヤンキー先生の義家弘介氏と、
もうひとりは、立命館小学校副校長の陰山英男氏。

この陰山氏、一般にはあまり知られていないと思うが、簡単に言うと小学生に勉強を教える
ことの専門家で、百ます計算などで成り上がった人。詳しく知りたい方は各自で検索されたし。

教師だから教える専門家なのは当たり前だと思うだろうが、実際の仕事はそれ以外のことが多い。
現に昨今問題になっていることは、どうやって計算力を身に付けるかとかの話じゃないだろ。
教師が授業そのものに全精力を傾けて研究できるなんてのは、よほど平和な学校じゃないと無理。
たとえ平和でも、専門外の教科を教えさせられたり部活で休みもなく働かされたり、
生徒指導で走り回ったりで、結局授業のことは後回しにせざるを得ない。

この陰山氏は、要するに授業そのものの研究に専念できて教育界で有名になり本も書き、
40代なかばでさっさと足を洗って管理職=校長になってしまったんだから、
まあ幸せな専門職だわな。教師という職業の中には、こういう道もパターンとしてある。

で、その先生が教育再生会議で何を言っているか。

第4回 教育再生会議 議事要旨 p.7より抜粋
(陰山委員)
また、実証的に問題に即したことが提言されないといけない。ゆとり教育は激増する不登校にあたって、ゆとりの概念を提示したもの。実際、ゆとり教育が導入されたことによって、不登校の急増は止まった。しかし、一度打った政策は副作用をもたらす、つまり不登校は止まるけれど、今度は学力低下がおきる。授業時間増加としたら、また不登校が増えると思う。


教育再生会議は授業時間と一緒に不登校も増やすってよ

ゆとり教育が不登校増加に歯止めをかけたという楽観主義も信じられないほどおめでたいが、
授業を増やすと不登校も増えるって? 百ます先生よ、あんた何を根拠にそんなことを?

全国の不登校生および予備軍の保護者のみなさん、偉い先生がこんなこと言ってますよ。
いじめる奴を出席停止で退治してくれるのかと喜んでいたら、なんとそのあとには、
授業で苦しめられてまたまた不登校に陥る、という罠が待っているんだそうですよ~。
いいんですかみなさん、こんなこと言わせておいて!

とまあ、こういう人が教育再生会議の中で現場を知るメンバー2人のうちの1人である。

余談だが、陰山氏に限らず、一般的に研究に走っていった教師は現場の中心から離れていく。
なぜかというと、有名になればなるほど

出張や講演で飛び回って学校にいませんから

こういう人には担任は任せられない。しょっちゅういないんだから。
学校運営の中核になることもできない。いざというときいないんだから。
本業であるはずの授業を極めていくと現場の教師は勤まらないという、なんとも皮肉な話だ。

だから陰山氏は、公教育からも足洗ってしまっただろ? ある意味賢明な選択だな。
まあ今問題になっているのは主に公教育なんだけどな。

本当はこういう技術を持った人は、受験産業へ行けばいいのにと思う。
進学塾や有名予備校へ行って本当に数字になる実績を上げれば、きっちり評価してもらえる。
そしたら教育再生会議のメンバーやって俺みたいな奴に叩かれることもなかったろうにな。

次回、いよいよヤンキー先生義家氏いきます。って、誰も期待してないか。

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人選
まー、陰山先生や義家先生はいうに及ばず、どうしてこの人がと思うようなメンツが揃ってますものね。
うちの親父もニュースに映った小谷実可子を見て「へー、この人、学校のセンセーだったのか」などと言ってましたから。会議のメンバーが教育関係者ばかりだと思ってる人も多いのかも知れません。

しかし現場経験者もあの2人ではなく、たとえば「夜回り先生」だったり「プロ教師の会」の河上先生だったりしたらどうなってたんでしょうか。あんまり変わらんか。

そもそも重要な政策決定をしている文科省の官僚だって、どれほど現場の実態を知った上で数々の決定をしてきたのかは・・・これまでの失敗の数々を見れば言わずもがな、でしょうか。
【2007/01/23 Tue】 URL // 甲 #a7gum4DI [ 編集 ]
Re:人選
結局ね、本当に力があって現場でバリバリやっている教師は、そんな会議のメンバーなんてやってる暇ないんですよ。
それから、マスコミやら出版やらで露出が多くなって名が知れてきてしまうと、これまた現場で地道にやっていることは出来なくなってしまう。

夜回り先生は、やり方や考え方は違っても、現役時代の義家氏と専門ジャンルが重なる部分がありますね。結局、彼も教師辞めちゃいましたけど。

優秀な現役教師をメンバーに入れることは無理でも、そういう人たちの声を吸い上げて代弁できる人間ならよかったんですが、今の2人だけで教育のすべての領域をカバーするのはとても無理。ちと極端に過ぎたような。詳しくは次の記事にて。。。
【2007/01/27 Sat】 URL // シーサー #gJtHMeAM [ 編集 ]

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