公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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ブログのアクセス解析で、サーチワードという項目がある。
どんな言葉で検索をかけてこのブログに来ていただいたかが分かるシステムだ。

教育関係の用語が多いのは当然だが、その他の語で多いのが「飯ごうすいさん」。
さすがに冬の間は影を潜めていたが、季節と共にまた多くなってきた。
「林間学校--飯ごうすいさん」の記事がヒットしているのだが、飯ごうすいさんのハウツーを求めて検索した方は、こんな変なブログに来てしまってびっくりしたかもしれない。

せっかく来ていただいてそれでは申し訳ないので、俺が今までの仕事で身に付けた飯ごうすいさんのコツを少々書いておくことにする。

読者の方へ:いつもとは趣旨が違い、"続きを読む"以降はマジのハウツーです。ご了承ください。
飯ごうすいさんのコツ  -生徒向けバージョン-

 ※この記事は、学校でキャンプや野外活動に行って、昔ながらの設備で飯ごうすいさんを
  するときのコツを書いたものです。今時のオートキャンプや日帰りバーベキューの
  ノウハウとは別世界ですので、服用には十分注意されたし。


状況設定
野外活動施設の飯ごうすいさん場でカレーライスを作る、という設定で話を進める。
学校でやるのは、多分このパターンが一番ポピュラーだからだ。

心構え
すいさん場には、ブロックやレンガでかまど(コンロ)が作ってあり、ここで薪を燃やして
ご飯を炊いたりカレーを煮たりする。飯ごうすいさんで、火をうまくおこすことが出来たら
それはもう勝ったも同然。
班員の誰かが火をおこし燃やし続けることに全精力を傾ければ、
あとは勝手になんとかなる。
逆に、うまく火を燃やすことができない班は、いつまでたってもメシが食えない。
火はそれほど重要だということを、最初に頭に入れておくこと。

火をおこす
楽しみにしていた飯ごうすいさん。手渡されるのは、薪(太い木)と細い木切れ、新聞紙。
着火剤などという便利なものは学校では使わないのである。
俺のように使いたい教師もいるんだが、学校相手の施設では許可してくれないこともある。

火をおこすときに大切なポイントは、十分な空気の補給。試験に出るからメモしておくように。
火は、下から空気が入って上に燃える。この通り道をちゃんと作ってやればいい。
だから薪をぎっちり詰め込んでしまうとうまく燃えない。程よく隙間を開けてやろう。

次に着火。細めの薪を数本選んで井桁(井という字の形)に組み、一番下に、もらった新聞紙を
わしゃわしゃと軽く丸めて突っ込み、その上に細い木切れを置く。
新聞紙に火をつけ、その上の細い木を燃やすのが第一段階。
この小さな火を、だんだん大きな火にして薪を燃やすのが目標だ。
何も考えずにやっていると、新聞紙だけがあっと言う間に燃え尽きてしまう。

新聞紙に余裕があれば、1ページ分を丸めて、指1本くらいの細い筒を作っておくといい。
これでプープー炎の根元を吹き続けると、火がごうごうと音を立てて燃え上がる。
炎の先を吹いてもダメ。根元だぞ根元。燃える薪本体に空気をどんどん補給してやるわけだ。
いわゆる火吹竹。昔からの伝統ある火おこしの道具だ。

なくても口だけで吹くことも出来るが、火に近づくので煙が目にしみ顔が火照ってくる。
涙を流し咳き込みながら、なんで俺だけと情けなくなってくることもある。

しかし、これをやるとやらないとでは燃え方が全く違う。
俺は今までに、こうやっていくつもの腹を減らして途方に暮れる班を救ってきた。
我慢してでもプープー吹く価値はある。

だんだん火が勢いよくなってきたら、燃えている炎の上に新しい薪を置くようにして追加する。
一度にたくさん入れすぎると火が消えてしまうので、様子を見ながらボチボチと。
ひたすらプープー吹き続けて頭がクラクラしたら選手交代、さらに吹き続ける。

食材の準備
火をおこすのに3人も4人もいらないので、その間に他の班員は食材の準備をする。
タマネギもニンジンもジャガイモも、家よりも小さめに切っておくと火の通りが早い。
別にみじん切りになったって、見た目は悪くても味は変わらないから心配するな。
それよりも、火が通らなくて生をガジガジかじる方が悲惨だぞ。

鍋でカレーを煮る
火が燃え始めたら、水を入れた鍋を早めに火にかけておく。
せっかく燃えている火を無駄にすることはない。
水の分量が分からなかったら少な目にしておく。少なかったら後から足すだけだが、
多すぎてスープカレーを通り越して水カレーになってしまうと、もうどうしようもない。

具材の肉や野菜を先に鍋で炒めるという方法もあるが、それはよほど火力に自信がある場合。
やっとの思いでちょろちょろ燃えている程度の技術では、そんなことをやっている余裕はない。
炒め終わったところでジャーッと水を入れると、再び煮え立つまでえらく時間がかかる。
鍋の中の冷た~い水に、油と一緒にプカプカ浮いた肉やタマネギをじっと見つめるだけの、
気まずい時間が流れていく。

ということで、お湯が沸いてきたら野菜や肉をドボドボ放り込み、あとはずっと煮るだけ。
あくが浮いてきたらすくってやればいいが、なんのことか分からない人は無視していい。

煮えたらカレーのルーを入れる。「煮えたら」というのは、ジャガイモとかの野菜に
箸を突き刺して、すっと通ればOK。生煮えだとガジガジ固い。
ルーを入れてかきまぜ、もうしばらく煮る。このとき家のレンジなら火を弱くするが、
飯ごうすいさんでは火の中心から鍋をずらしてやる。

ルーを入れた後は、放っておくとすぐに焦げ付いてしまうので、底を静かにかきまぜつつ、
味見をしながら数分煮て出来上がり。水を入れすぎた班は、時間があるならもっと煮て
水分を減らしてやると、多少はマシになる。濃かったら少しずつ水を足せばいい。

米を炊く
はんごうに、砥いだ米と水を決められた分量入れる。これをいい加減な奴にやらせると、
固いご飯やぐじゅぐじゅのお粥もどきになるので要注意。水加減が第一のポイント。
火が燃え始めたら、カレーの鍋と同じく、はんごうを早めに火にかけておく。
火をおこすじゃまにさえならなければいい。

はんごうの第二のポイントは、炊いていて水が無くなったら火からおろすこと。
このタイミングを逃すと黒焦げになってしまう。

はんごうで米を炊くには、いろいろ不思議な伝説がある。たとえば、

「途中で絶対ふたを取るな」 いいじゃないか、ふたくらい取ったって(笑)
どれくらい炊けたかちょっとのぞいてみるくらい、どうってことない。

木の枝ではんごうに触れてみるという技もあるが、初めての者には分かりにくい。
理屈としては、水がなくなればグツグツいう音もなくなるというもの。
興味があれば試してみるといい。

炊けたら火からおろして逆さまに置きしばらく蒸らす。
逆さまにするのは、中身を多少かき混ぜるため。別にそのままでもいい。
実際は蒸れ具合が違ってくるのだが、余裕のある人は両方やって食べ比べてみてくれ。
どちらかの向きでないと食べられない、というものではないので安心してよし。このとき、

「逆さまにしたはんごうの底を棒でゴンゴン叩く」
というのがあるが、俺には何のことかよく分からん。伝説なので気にしなくてよろしい。

おいしく炊くには火加減もいろいろあるのだが、とりあえず上の2つのポイントを
きちんと守っておけば、食べられるご飯ができるはずだ。
がんばって、みんなでおいしいカレーライスを作ってくれ。

今回の記事には毒は入っておりません。安心してお召し上がり下さい。

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そです!飯ごうの蓋なんか「とっても」いいんです。赤子泣いても蓋取るな!っていうのは、ウソです。…飯ごうですもの。でもね、飯ごうじゃなくて普通の鍋(野外炊飯で言うならコッフェル)でやるほうが最後洗いやすいんですよね…。なんで今だに「飯ごう」つかうんでしょうね。
僕も大学生時代にキャンプ場でインストラクターしていましたが、実は、飯ごうを使わないでコッフェルでご飯を炊こう!と勧めていました。
ちなみに、いわさき家では火をつけるときは細い薪を井桁ではなくピラミッド(というか、合掌造り住宅の屋根?というか…にしています。
【2007/05/21 Mon】 URL // いわさき #- [ 編集 ]
勉強になった~
いやいや、知らないことがいろいろありました。
1つ、2つ、3つ・・・
新聞で火吹筒ね、これはいい(いつも団扇でした)。
ふたは取ってもいいんですね。
底を棒でたたかなくてもいいのか。
こういうのって、確かに伝説ですね。

今度のバーベキューは鍋でご飯を炊かせてみようかな。
小学校版飯ごう炊飯のコツ、勉強になりました。
【2007/05/22 Tue】 URL // 新しい窓1113 #Rw/ZwaGc [ 編集 ]
>いわさきさん
本物の大きなお釜だと蓋も重たいので、ある程度圧力をかける意味もあるでしょうが、ペコペコのはんごうではねえ(笑)
なんでいまだに学校だけが飯ごうを使うのかは謎です。火縄銃の保存会ではあるまいし、伝統と言うにはいろいろ歪んで継承されてるし、なんとも不思議な学校関連化石文化です。

ちなみに私が火をおこすときは、細かく言うと、井桁の中に小さい縄文式竪穴住居風を組んで火をつけています。要するにやってることは同じですよね(^-^)

>新しい窓1113さん
そうそう、どっかでもらった広告の団扇。
しんどくなってバタバタあおいでいるときもあります。
火吹筒は細くしないと頭クラクラします。やってみるとすぐ分かりますけど(笑)

はんごうはともかく、自力で火をおこしてご飯を炊くのは、たまにはいいですよね。
本来、炊事とはこういうものだったんだと思い知らせてくれます。
あ、おこげも味わい深くていいなあ。
【2007/05/23 Wed】 URL // シーサー #gJtHMeAM [ 編集 ]
そもそも飯盒って
お久しぶりです。

飯盒って今ではアウトドア派にはあまり好まれませんよね。使い勝手が悪くて。
ご飯炊き=飯盒って信じ込んでいる信者の方々の多くは、野外炊飯のビギナーなんじゃないかと思っております。
そもそもあの道具、コメを炊くための物じゃないんですよね・・・内ブタだって別に「フタ」として機能させることが主眼じゃありませんしね。
洗いにくいし、焦げやすいなと思っていた方々、正解ですよ。

蛇口からぶら下がっているネット石鹸や先割れスプーン同様の「教育遺物」だと個人的には思っております。
【2007/05/25 Fri】 URL // 甲 #a7gum4DI [ 編集 ]
あ、その「教育遺物」っていいですね。有形無形どちらもある。
理科室のガスバーナーとかもそうだな。
その切り口でいろいろ書けそうです。
毎度ネタ提供ありがとうございます(^-^)
【2007/05/26 Sat】 URL // シーサー #gJtHMeAM [ 編集 ]

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