公立中学校教師の辛口教育コラム。一般の方に分かりやすく心がけてます。真面目なだけのセンセは服用に際して十分ご注意下さい(笑)
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教育再生会議第2次報告から、4発目「授業」編。具体的にどのような策が提案されているのか。

提言2 全ての子供にとって分かりやすく、魅力ある授業にする
■授業方法などの改革
○国は、教科書を質量共に充実させ、発展学習、補充学習を豊富に盛り込んだものにする。また、時代の変化に合った教科や教育内容の再編、発達段階に応じたカリキュラムの連続性の再検討を行う。その際、主権者教育、法教育、消費者教育など社会の要請に応えた教育内容の充実を図る。
○学校は、学力向上のため、読み書き計算の反復学習、読書、漢字学習などに積極的に取り組む。食育をしっかりと位置付け、給食の時間の指導と合わせて、推進する。
○国は、国語教育の充実とともに、中・高等学校の英語の授業時数、単語数を増やし、小学校に英語教育を導入する。外国人講師の活用を拡大する。


大人の皆様、最近の教科書をご存知だろうか。オールカラーで写真や図版がやたらでかく、
意味の無いマンガのイラストを多用した、質量共にペラペラの薄い教科書が中心だ。
これを質量ともに充実させ、発展学習、補充学習を豊富に盛り込んだものにするという。
ここに明記されている英語の授業時数以外にも、当然授業時間は増えるんだろうと思ったら、
そのあたりは実に曖昧。

土曜に授業するという案は出ているが、現在のどれかの授業を削減するという話はない。
40分授業にして7時間だの朝の15分だの、申し訳程度に姑息な妄想が並べてあるだけだ。
過去の反省も活かされず、結局、未整理のままどんどん中身が追加されていく。
土曜に追加した3時間だけで、質量ともに増加した分を何とかしろと言うのだろうか。謎である。

充実という単語がやたら出てくるが、そのための金と具体策がなければ何もできないぞ。

○学校は、IT機器を活用し授業改善に生かす。国、教育委員会は、校内LAN、電子ホワイトボード、教師用パソコン等、教育現場のIT環境を整備する。

はあ? 電子ホワイトボード? そんなもんいらないから、その前に

せめてチョークと黒板なんとかしてくれ

明治以来いまだに粉が飛び散り光って見えない黒板で授業してるんだぞ。なにがITだ(笑)
教室に21インチのブラウン管テレビしかないのに、液晶プロジェクターはゴロゴロしてるしな。
え? 教室で使えって? あのなあ、狭い教室に生徒が一杯で、スクリーンもプロジェクタも
置く場所なんかないんだよ。遮光カーテンどころか、日に焼けたペラペラのしかないんだよ。

それはそうと、いまだにパソコンがあれば教育がなんとかなると思っている奴がいるんだな。
いい加減に目を覚ませよ。インターネットで世界に情報を発信とかネゴト言ってるんじゃないぞ。
こういう情報文房具は、普通にあって普通に使えればいいんだよ。それ以上でも以下でもない。

もっとも、荒れた学校じゃITなんか無意味だけどな。
何をするか分からんケダモノ生徒のいる学校では、パソコンや図書室や理科室は使えない。
片っ端から本を盗まれたりキーボードのPやマウスボールだけ廊下に落ちているのはまだマシで、
実験用の薬品が授業中に紛失するようじゃ、物騒で理科室なんか開けられない。
そういう学校では、普通教室で授業をするのが精一杯だ。3年間実験も実習も無し。
俺は実際に経験したことあるぞ。まじめな子は本当に気の毒なんだけどな。仕方が無い。
それが公立義務教育ってもんだ。

どうすれば教育が良くなるか、俺達教師は皆分かっている。

ごちゃごちゃ言ってないで教師の数増やせ

倍とまでは言わん。5割、いや3割でも増やしてくれたら、それだけで学校は絶対に変わる。
5割増えたら学力アップも普通にできる。教育再生会議と違って方法はいくらでもある。
すぐにでも実現可能な具体策については、いずれ機会を見て書くことにする。

人を増やす、それだけのシンプルなことなんだが、まあ無理だな。
国は金のかかることはやりたがらん。人には一番金がかかる。ITなんか安いものだ。
というか、誰もそこまで本気に教育を考えてなんかいない。
安倍政権も、教育を単なる客寄せの目玉商品にしているだけだ。
教育再生会議のおかげでそれがひしひしと実感される今日この頃である。

最近は「有識者」と書いて「シロウト」と読む。テストに出るから覚えておくように。

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わはは!「有識者とかいてシロウトと読む!」座布団3枚です。

徳育…児童生徒よりもむしろ保護者や親なんかにも必修にしないと、意味が無いような気がしますけどね。もちろん、学校での取り組みって言うのが必要じゃないとは思ってはいないですけど、徳育とか道徳って、家庭教育の補正をするって言う授業のような気もしているんですけどね。

一週間の自然教室…うーん、それに対応できる人材が、学校にどれだけいるって言うんでしょうね。外に出る行事って、クラス1人の担任+校長で、何とかなるって思っているのであれば、それこそ「シロウト」の考えですよね。僕自身は一週間の自然教室を商業的に開催する側の体験がありますけど、5人に1人程度のリーダー(大学生の研修修了者でOK)と、リーダー10人に1人のスーパーバイザー(ソコソコ経験をリーダーで、できればスカウトなどとか教育関係=教師などくらすが良い)、それ以外に運営事務局で規模にもよりますけど…って感じですもんね。もちろん、1週間も親元から離す体験は貴重で、全ての子供が小中学生で体験しているとすばらしいとは思いますけど…。 
ほんと、「人材の確保の予算を出せよ!」って思います。いま、実際は人あまり時代でフリーターだのワーキングプアーだのって社会問題化しているんだから(もちろん、誰でもが教育の業界で仕事できるって言うわけではないけどさ!)
でもさ!そうやって国民の平均年収をあげていくことが、公共事業(工事)よりも今は景気対策にとって大切だと思うし、教育も質を向上できるだろうし、一石二鳥であるような具体的な良策だと思うんですけどね…だめかなぁ…。

教科書の充実!食育!IT…。うーん、掛け声的にはもっとものようにきこえますけど、それも提言としては「シロウト」ですよね…。授業時間にたいして、これ以上教科書を充実させても「読む時間が在っても、教える時間は無い」ってなりそうですし、食事がおかしくなっているのは学校の給食ではなくて家庭での話ですし(お弁当にコンビニでおにぎりを買うように指示する親の問題でしょ?一番の問題点って…)。ITについて言えば、うちの子は教えてもいないのにウチのママより上手にパソコンを使いこなすし、DSにいたっては僕よりも子どもの方が扱いが上手い…というか、教えることなんか無くても、勝手にスキルを挙げていきますよ!

うーん、まとめコメントになってなってすみません。
でも、ほんとうに…あの程度のことを言うのでよければ、僕も参加したいです。教育再生会議。
【2007/06/06 Wed】 URL // いわさき #- [ 編集 ]
1週間の自然教室、おっしゃるとおり50代のくたびれた担任1人や2人+校長ではどうにもなりません。だから、野外活動のリーダー達にほぼ丸投げ状態です。そういうスタッフを大勢用意できる施設を選んで行くんですね。我々教師は、1泊や2泊の野外活動ならなんとかできるスキルを持っていますが、1週間となるとさすがに無理です。

教師はサボるなとかいう話じゃなく、要所要所でその道の専門家に任せるのが良質な教育につながるし、それこそ雇用促進にもなるんですよね。土曜休みだってそういう体制への布石だったはずなのに。

小学校の臨海学校なんて、海で泳がせようと思ったら、たとえ1泊でも1人や2人の担任だけじゃ手が足りない。教師の平均年齢が上がっていて、50代のたるんだ体のオッサンオバハンがいたましい水着姿で仕事するわけです。だからわざわざ夏休みにして、他学年の先生もぞろぞろ動員して行くんですよ。さすがにここ何年かは若い新卒が入ってくるので、ちょっとは眺めも違ってきていますが(笑)

とかいうことを一言入れとけば、教育再生会議の提言も生きてくるのになあ。あ、水着の話じゃないですよ、人と金と時間の確保ね。

学校のIT化も完全に遅れてます。パソコンの台数じゃないんですよ。
韓国の学校なんて、50インチクラスのモニターと教師用パソコンが教室に常設してあったりするんですよ。スクリーンとプロジェクタとパソコン抱えて10分の休み時間に走って移動して汗流しながら設置するのと、えらい違いです。授業中に30秒の動画を1回だけ見せるなんてのは、今の環境では難しいです。

昔から、テレビのサイズもパソコンも、家庭よりも3歩くらい遅れてるのが公立学校ですから。エアコンなんか、未設置最後の砦だし(笑)
【2007/06/07 Thu】 URL // シーサー #gJtHMeAM [ 編集 ]

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